「アイリスオーヤマの家電製品って、検索するとやたら出てきて、しかも大手よりずいぶん安く出てくるから凄いなぁ。だけど、製品としてはどうなんだろう?そもそも、アイリスオーヤマって、何の会社だっけ?家電屋??」
こういった疑問に答えます。
- アイリスオーヤマの社史を通して、会社の特徴が分かる
- 新興家電メーカーの特徴が分かっていると、家電購入の際の一助になる
- 空調家電のカテゴリーごとのおすすめ度合いが分かる
- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中
- “空気” が大好きで、休日でも勉強や追求に余念がない
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える
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「アイリスオーヤマは何屋なの?」|消費者はもちろん、社内のSNS担当者すらも答えられない程、多方面に手を拡げてきた会社
あなたは、『アイリスオーヤマ』と聞いたら、
「〇〇屋さんですね!」
と即座に思い浮かぶでしょうか?
僕も、こうして情報発信する立場になければ、分からなかった事です!
現に、X(旧Twitter)などSNS界隈でも、
アイリスオーヤマ 何屋
で検索すると、
というように、一般消費者も困惑されています(笑)
ましてや、アイリスオーヤマSNS担当すらも、
「アイリスオーヤマは何屋さん?」に対する正解は、わたしにもわかりません!
というのも、日々変化しているからです。
note|アイリスオーヤマって何の会社?
と、このようにおっしゃっている通りです(笑)
では、まず、このモヤモヤをスッキリさせるべく、アイリスオーヤマの社史を見ていきましょう。
ざっくりと年表を作成しました。
アイリスオーヤマの主な歴史 | |
1958年 | ・現・東大阪市で大山ブロー工業所を創業 ・創業者は大山森佑(もりすけ)氏 ・当初は、プラスチック製品の下請け加工の町工場 ・プラスチックを膨らませる『ブロー成形』製法でプラスチック容器を製造 |
1964年 | 創業者の急逝により、息子の大山健太郎氏が弱冠19歳で引き継ぐ (東京オリンピックの年) |
「町工場のオヤジで一生を終えたくない」という強い意志を持った健太郎氏は、メーカーになり、下請け業から脱却し、自社開発した自社ブランド商品を製造したいと考えるに至る | |
1966年 | メーカーとしての最初の商品 養殖用のブイ |
1970年 | 育苗箱 日本万国博覧会が開催された年 |
1971年 | 法人化して、大山ブロー工業株式会社へ組織変更 |
1972年 | 水産業・農業のメイン市場である東日本からの受注が増加 需要に近い拠点で商品を供給する生産拠点として仙台工場(現:大河原工場)を新設 |
1973年 | 漬け物用の樽,塩辛の容器 |
当年、オイルショックの煽りを受け、10年間で築き上げてきた会社の資産をたった2年で消失 ↓ オイルショック後、好況時に儲かるビジネスをするよりも、不況下でも損をしない商売をするべきだとし、新業態への転換を図る | |
1978年 | 本社の大阪工場を閉鎖 |
1980年代 | 園芸市場への参入 プラスチック鉢 |
この頃、急速な勢いで成長していたホームセンターをメインの販売チャネルとして据える ↓ 自らが問屋機能を持つ「メーカーベンダー」(=製造卸)と呼ぶ新業態を展開 ↓ その後の躍進の源泉となっていく | |
1986年 | ペット用品市場へ参入 |
1987年 | ペット用品を発売 プラスチック製犬舎 |
1988年 | 収納・工具部門への参入 |
1989年 | 文具部門への参入 |
クリア収納ケース | |
本社を東大阪市から仙台市に移転 | |
1990年 | 旅行用品部門への参入 |
1991年 | 「大山ブロー工業所」から「アイリスオーヤマ株式会社」に社名変更 ↓ 発売していた園芸用品のブランド名「アイリス」という花の名と「オーヤマ(大山)」を合わせた『アイリスオーヤマ』 |
2005年 | 家電事業に参入 |
2007年 | マスク事業を開始 |
2009年 | 家電事業に本格参入 LED照明事業を開始 |
2013年 | 精米事業に参入 アイリスフーズを設立 |
2015年 | パックごはんを発売 |
2018年 | ・アイリスオーヤマ創業60周年 ・建築内装資材事業に参入 ・大山晃弘氏が代表取締役社長に就任 (創業者の孫) ・テレビ事業に参入 |
2019年 | スポーツ施設事業に参入 |
2021年 | 飲料水、炭酸水の生産開始 |
いかがですか?
もはや、ツッコミどころ満載ですよね!
「結局、アイリスは何屋なんだ!?」
と(笑)
確実に言える事は、
- 創業から既に半世紀以上を経た歴史がある
- プラスチック加工の専門で創業した事
- 当初こそ、“プラスチック”という共通点があったが、近年では、例えば、マスク,パックごはん,水など、プラスチックとは全く関係がないものまで次々と手を拡げている
(何屋!?と言われる直接の原因) - 家電事業開始は2005年と歴史が浅い
- 大山一族で経営トップを3代に渡り承継
という事。
今では、専門ではない事まで次々と手を広げているので、
何でも屋さん
と表現するのが適切かもしれません。
しかし、それだけ多岐に手を広げながら、今ではどこでも名が通る程に年々成長を遂げてきているのは凄い事です。
なお、アイリスオーヤマの多岐に渡る事業を支える上での重要なワードが出てきたので解説しておきます。
メーカー(製造)とベンダー(問屋)の機能を併せ持つ事
卸売業者を抜いて、メーカーであるアイリスオーヤマが、販売店に『直接的に』商品の提供,すなわち、生産者が卸売業者の役目も果たす
↓
問屋を省く事で、中間流通コストを大きく削減
↓これにより…
①価格競争力のある商品開発力を生み出す
②販売店とメーカーの適正な利益の確保が可能
③商品の価格が抑えられる
<メーカーベンダーとして機能した背景>
EOS(エレクトロオーダーシステム)
→受発注の効率化や迅速かつ正確な発注作業などが可能になる企業間のオンライン受発注システム。メーカーベンダーのシステム化を確立
通常、企業規模が拡大すると、
企業規模が拡大
↓
商品数が増加
↓
在庫管理や販売予測がより複雑化
↓
効率的な企業経営が困難に陥る
という悪いループにハマってしまいます。
ましてや、アイリスオーヤマ程の商品数があれば尚更です。
しかし、それを見事に克服し、むしろ、強みに変えさせたのが、
- メーカーベンダー
- EOS(エレクトロオーダーシステム)
この2つの存在です。
『メーカーベンダー』は、アイリスオーヤマがホームセンターとの取引で売上を急伸させてきた1980年代半ばに構想しましたが、
もちろん、当機能は、その後の家電事業など、他の事業でも存分に生かされていきます。
企業として、急躍進していった背景には、こうした素晴らしい機能が下支えしているのですね!
では、
なぜ、2000年代に入ってからアイリスオーヤマは家電事業に乗り出したのか?
その背景と理由を解説します。
アイリスオーヤマが家電に参入した理由と、その数年後に急躍進した背景
プラスチック容器の製造と家電の繋がりは必然だった?
アイリスオーヤマが家電事業に参入したのは、2005年です。(先の年表を参照)
そのおよそ10年後の2016年、IT mediaが、アイリスオーヤマの家電事業担当/小林氏・広報/村越氏に取材をした記事によると、両氏はこのように述べられています。
「なぜ家電に参入したのですか?」というご質問に答えますね。
ITmedia ビジネスオンライン|アイリスオーヤマはなぜ「家電事業」に参入し、「結果」を出してきたのか
家電を分解すると、プラスチックがたくさん使われていることが分かると思うんですよ。
商品によっては、9割くらいがプラスチックでできていて、その中にモーターが入っているといった感じ。
当社はプラスチックの成型を得意としているので、自分たちで形を設計して、その中に機械を入れれば「家電」をつくることができるのではないか、と考えたんですよね。
と。
なるほど、
“プラスチックを成型して型取り、中にモーターを入れれば家電になると”
確かにその通りですし、プラスチック加工を生業として誕生した大山ブロー工業所のDNAを引き継いでいるので繋がりが見られます。
ただし、世の中、そんなに甘くないでしょう。
なぜなら、例えば、空気清浄機を例に挙げれば、ダイソンやブルーエアのような専業メーカーも、パナソニックやSHARPなどの総合家電メーカーも、
何十年にも渡って、その道で、研究・開発並びに技術の研鑽を行ってきている訳です。
にも関わらず、それを
“プラスチックを成型して型取り、中にモーターを入れれば家電になると”
きっかけとしては良いですけど、こんな“小学生の工作レベルの発想”だけで家電事業が成り立つ程、甘くはありません。
実際、当初は自社社員3〜4人から始まったとされる家電開発。
現に、シュレッダーなど小物家電の開発から始めたものの、当然、家電ノウハウがなく、鳴かず飛ばずの状態が続いたとの事。
そんなアイリスオーヤマですが、下記の売上推移を見てください。
The PAGE|シャープ退職者を狙うアイリスオーヤマの戦略とは?
赤い棒グラフが家電事業売上です。
(売上全体(緑)に占める…)
すると、
2011年から2012年にかけて、およそ2倍に急増している(=赤い棒グラフ)
のが分かりますね。
ここが、振り返れば、
アイリスオーヤマの家電事業としての大転換期
でした。
そして、そこには、2011年までの日本の経済状況と密接に因果関係があるので、次章で、直近の経済状況と共に見ていきます。
アイリスオーヤマ・家電メーカーへの躍進の背景①|大手電機をリストラされたベテラン技術者たちの雇用と大阪での開発拠点設立
では、まずは、年表を見てください。
【2008〜2011年の経済状況】 |
2008年(平成20) リーマン・ショック 米リーマン・ブラザーズ破綻 世界金融危機が広がり、日本にも波及 26兆9,000億円の経済対策 (総事業規模) マイナス成長に転じる |
2009年(平成21) バブル崩壊後最安値 日経平均株価が7,054円98銭(終値) 2年連続でマイナス成長に |
2010年(平成22) 欧州債務危機 ギリシャの財政問題に端を発した債務危機 日本航空が経営破綻 日銀、円高急騰で6年ぶり市場介入 (ゼロ金利解除) |
2011年(平成23) 東日本大震災 原発事故 アナログ放送からの完全移行 7月24日正午 (アナログ放送の終了) 円が一時1ドル=75円台 史上最高値を更新 (2011年8月19日) タイ洪水 |
いかがですか?
項目をパッと見るだけで、当時の壮絶で悲惨な経済状況が伺えますよね。
大変な時代でしたね!
そして、この時期を経て、電機大手の中には、2012年3月期連結決算で大幅な最終赤字を出してしまう会社もある程、電機業界にとっては厳しい状況でした。
日本経済新聞|電機決算の明暗鮮明 日立最高益、ソニー赤字最大
なお、経済や業績が悪化すれば当然の流れなのでしょうけど、2012年、電機大手は大規模なリストラを敢行しました。
そこで目を付けたのがアイリスオーヤマでした。
国内大手電機メーカーのリストラで職を失った技術者たちを、アイリスオーヤマは大量に採用していきました。
しかも、主に、50〜60代のベテランでした。
その技術者たちを採用する事で、技術・ノウハウをそのまま取り込み、家電事業が加速
↓
それが実績として如実に現れてきたのが、先程の棒グラフにあった2012年以降
だったという事です。
しかし、アイリスオーヤマの本社拠点は宮城県でしたが、家電技術者の多くは関西在住で、年齢的にも住宅を購入している者が多かったため、
宮城県に生活拠点を移す事を躊躇う者が多かった
との事。
そこで、当時の社長・健太郎氏は、
「人のいる所に拠点を作ろう」
と発想を変え、2013年に、開発拠点「大阪R&Dセンター」を設立。
また、2021年には「東京R&Dセンター」も設立し、現在では、国内2拠点で開発を行っています。
この一連の発想は、非常に優れていますよね!
- リストラ者に就業機会を提供した事で、国内経済的にも社会的にも喜ばれる
- 家電参入したもののノウハウがなかった同社にとっては、各社のベテラン技術者を抱え込んだ事で、一気にワープできた
- 開発拠点を新たに設立した事で、大手電機メーカーやその下請け先から応募が殺到
そして、これらに加えて、アイリスオーヤマの躍進のカギがもう一つあります。
アイリスオーヤマ・家電メーカーへの躍進の背景②|いくらなら売れるのか?から逆算した値ごろ価格の徹底追求
アイリスオーヤマの特徴といえば、
ぱっと見、価格が安いと思ってしまう事
ですよね!
それには、ちゃんと理由があり、下記の企業思想があるからです。
要するに、
- いくらなら売れるのか?が、社内の最大テーマ
- 消費者が感じる値ごろ価格からコスト配分を逆算
この2つを反映させたのが、アイリスオーヤマの家電製品です。
見て分かりますが、コストメリットのみですよね!
ただ、こうしたコストカットが価格面で消費者に魅力的に映る事自体は良い面ですが、
そこにはデメリットも大いにある
と僕は考えます。
値ごろ価格を支えるOEM製造|製造工程費用を大幅にカット
コストメリットのみで勝負する場合、自社で企画・製造・販売まで全て担うと、コスト削減には限りがあります。
そこで、アイリスオーヤマは、製造のみを委託する『OEM製造』という製造体制を取っています。
なお、OEMは、自動車や電化製品,化粧品,食品など様々な分野で取り入れられている生産形態です。
化粧品なんか有名で、
外見の立派なケースは自社のものだが、中身は別の所が作っている(ものもある)、そして、あそこの製品と中身は一緒だ、なんて事はよくある話です(笑)
だからこそ、大手化粧品会社はあれだけの宣伝費をかけられる訳です。
OEMを図にすると、下記の2パターンに分かれますが、アイリスオーヤマは、下の『委託者(=アイリスオーヤマ)』が商品を企画する場合に該当します。
SB Payment Service/OEMとは?メリットやデメリット、ODMとの違いを解説
この場合、使用部品や製造方法は、アイリスオーヤマで準備しており、もちろん、ブランド名は『アイリスオーヤマ』です。
しかし、こうして、家電製品の根幹たる『製造工程』を他社に丸投げる事で、大幅なコストカットを実現しています。
通りで、安くできる訳ですね!
ちなみに、アイリスオーヤマのエアコンに関しては、
東芝の親会社で中国の『Midea(=ミデア)グループ』が製造
しています。
また一方では、ドン・キホーテのプライベートブランドエアコンにもアイリスオーヤマは絡んでおり、共同開発ですから、
こちらの製造も『Midea(=ミデア)グループ』です。
ドン・キホーテは、自社プライベートブランド「情熱価格PLUS」の製品として、「人感センサー機能搭載ルームエアコン(2.2kW)」を4万9800円(税別)で、2017年5月2日に発売する。
日経クロステック
2017年にルームエアコン市場に参入したアイリスオーヤマとの共同開発製品。
したがって、文脈から品質はお察しください(笑)
とは言え、このように『東芝の親会社』というワード自体は消費者に好感が抱かれやすいため、
エアコンは『東芝の親会社』だよ!
という情報が出ているのですが、
聞いてもよく分からないような製造先に委託した製品だとかえって不安がられるだけでしょうね、出していないものの方が多いです。
では、『値ごろ価格の問題点』を2つ見ていきます。
値ごろ価格の問題点①|主観である事
値ごろ価格の設定背景について、2016年、前述のITmediaが、先と同様にアイリスオーヤマの広報にインタビューした部分が下記です。
土肥:
でも値ごろ感って人によって違いますよね。社長と平社員では、収入が違うわけですし。村越:
この商品の値ごろ感はどのくらいか? それを知るために、たくさんの人にリサーチしているんですよね。
例えば、新入社員に「君だったら、この商品はいくらだったら買う?」と聞く。もちろん、競合商品の価格は5万円だから、値ごろ感は3万円くらいかな、という考え方もします。
ただ、判断基準はあくまで「主観」なんです。もし、スティッククリーナーが3万円だったら、ここまで売れていたかどうか……。土肥:
ITmedia ビジネスオンライン|アイリスオーヤマはなぜ「家電事業」に参入し、「結果」を出してきたのか
数字で考えて、数字で答えを出す、という流れではないんですね。やれAIだ、やれビッグデータだ、やれIoTだ、と言われている時代の中で、あくまで人間の感覚を重視している。
なるほど、インタビューにあるように、
判断基準はあくまで「主観」
であると。
これが、値ごろ価格の本質です。
しかし、消費者の直感なんてそれこそマチマチですし、
そもそも、景気が良く、消費者の可処分所得が上昇傾向にある中の主観と、
逆に、景気が悪いのに、物価だけがどんどん上がり、可処分所得が目減りする、まさにここ長らくの日本の状況下での主観とでは大きく違います。
(※執筆時点は、2023年8月)
現に、アイリスオーヤマが家電事業を急躍進させてきた時代は、先の年表を見たように、
まさに、
“不況のど真ん中”
でしたし、
現時点でも、コロナを経験した影響で、物価高に陥り、景気が悪く、市場が“安物買いの傾向”が続いているので、
値ごろ価格のアイリスオーヤマには追い風で業績は拡大しています。
しかし、これがいつまでも続くとも限りません。
値ごろ価格の問題点②|高価格帯は敬遠される
問題点①で見たように、
幾ら、値ごろ価格路線を敷いた所で、高価格帯の家電製品では、他の有名なメーカー製品が凌ぎを削る相場との価格差が大きくなるので、
かえって、
「アイリスは安いのはいいけど、なんか不安…」
と言われたり、あるいは、初めからスルーする人も多いです。
- まずは、先に販売価格を決める(=出口)
- 消費者が主観・直感で「安い」と感じる値ごろ価格から逆算していくコスト配分
のため、
どうしても、
高価格製品,カテゴリーになればなる程、ちゃっちく感じてしまい、消費者にかえって不安がられます!
家電量販店で勤務しているので、リアルな反応がよく分かりますが、空調家電で言うと、
アイリスオーヤマの扇風機やサーキュレーターなどは数千円〜せいぜい1万円台ですから、抵抗なく皆さん買っておられます。
除湿機でも、2万円に満たない型落ち品等であればポンポン売れますし、2万円台でも特徴的な製品であれば、自ら検討の上、指名買いもちらほらいます。
しかし、除湿機でも、
例えば…
検討している2機種のうち、片方がアイリスオーヤマで、もう片方が、それよりも数千円程高い大手(三菱,シャープなど)だとしたら…
大抵は老舗大手を選んでおられますし、それがむしろ、自然な感覚でしょう。
更に、除湿機よりも高単価な空気清浄機ともなると、アイリスオーヤマ製品には誰も見向きもしません(笑)
ましてや、アイリスオーヤマのエアコンなど…
要するに、
扇風機やサーキュレーターのように、単純な家電ならアイリスオーヤマでも抵抗がない(or薄い)。
しかし、概ね、3万円以上ともなれば、信用や耐久性といった価格以外の足元を見る消費者がほとんどです!
すなわち、アイリスオーヤマで、それなりの価格帯を購入するとなると、
“安物買いの銭失い”になる可能性が多いのでは?”
と本能的に思っているのでしょう。
現に、僕の主戦・空気清浄機で言うと、アイリスオーヤマの空気清浄機は、本当にちゃっちいです。
筐体は頼りなさそうですし、要のフィルターもペラペラです。
したがって、
値ごろ価格が通用するのは、空調家電で言うと、せいぜい『扇風機・サーキュレーター』くらい
です。
これらなら、見た目も他社と変わりませんから(笑)
【まとめ】自分視点での、アイリスオーヤマの主要な空調家電ごとのおすすめ度合い
いろいろアイリスオーヤマの社史から始まり、特徴を見てきました。
家電事業としては急躍進し続けているので、今後も、あなたが検討しているカテゴリー内で、アイリスオーヤマの家電製品に遭遇する機会がある事でしょう。
僕は空調家電のプロなので、そこに限って言えば、
『以下の表の内容』を指標として持っておかれると、今後の家電選びがスムーズになるのではないか、と考えています。
(空調家電において)
- ○扇風機,サーキュレーター
→同価格帯で見ても、風量が突出しており、また、機能も充実。1万円前後までで検討しているならば筆頭候補 - △除湿機
→製品によりけりだが、除湿効率が業界指折りの製品もある。そうした製品はアイリスオーヤマに抵抗がなければおすすめ!
(後日、記事を作成予定!) - ×空気清浄機,加湿器
→空気清浄機は論外。空気清浄機で買うなら、ダイソンが最もおすすめ!
→加湿器もアイリスオーヤマにおすすめできる製品はなく、加湿器単体なら象印がおすすめ!
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。