空気清浄機の性能比較|採用する規格の特徴から製品の能力差が分かる

空気清浄機の性能の違いが気になっている人

「空気清浄機を買いたいなぁ!
しかし、数が多すぎて、どれがいいか分からない!

性能はどう違うんだろう?」

こういった疑問に答えます。

当記事を読むメリット
  • 空気清浄機の規格から考えると、誰でもカンタンに、個々の空気清浄機の能力差が分かる
記事の信頼性:僕が書いています!
ワタル
  • 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート。
  • 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中。
  • “空気” が大好きで、休みの日でも勉強や追求に余念がない。
  • 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康や命に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える。
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目次

空気清浄機の性能比較|日本,米国,欧州と3つの規格の特徴を押さえよう

最適な空気清浄機を明快に炙り出す規格|しかし、現場の販売員すら理解していない

空気清浄機を検討・購入する際、あなたも必ず性能比較をしますよね?

しかし、その際、何も指標を持たずに選ぼうとしても、途方に暮れるだけ。

実際、空気清浄機の検討・購入がややこしく感じてしまう最大の要因が、

空気清浄機の性能を測る規格が、3つも混在している

です。

しかし、この規格こそが空気清浄機を検討・購入する際の明確な指標です。

製品は、『規格』という枠組みの中で、製品力を最大限に高めていこうと技術した結果であり、その規格を具現化したものが個々の製品

です。

よって、個々の具体的な製品間の違いをしらみ潰しに探していくよりも、

以下の3つを理解すれば、空気清浄機の前提知識がないあなたでも、簡単に選ぶべき空気清浄機が分かります!
(しかも、本質に沿った選択が可能!)

3分で空気清浄機の能力差を見抜ける方法
  • 空気清浄機における代表的な3つの規格の特徴をそれぞれ理解する
    →何が優れていれば、高性能な空気清浄機と評価する規格なのか?
  • 3つの規格の優劣を知る
  • 気になる製品がどの規格を採用しているかを知る

この3点は、この後、しっかり解説するので楽しみにしておいてください。

余談ですが、

当記事で紹介する内容は、店頭で販売している販売員達も全く理解していません!
(※理解どころか、当内容を知らない販売員がほぼ全て)

現に、僕が日々販売に従事している店舗では、僕以外は知りませんでした(笑)

したがって、あなたが知らないのも当然です。

しかし、

「空気清浄機の規格間の能力差を知らない」者が行う接客は、デタラメそのもの!

したがって、逆に、あなたがこの知識を身につければ、無能な販売員の接客トークに騙されなくなります(笑)

なお、当記事では、

『性能が高い空気清浄機=質が高い』事を指す

と定義しておきます。

空気清浄機の製品力の裏づけとなる三大規格の序列

さて、その三大規格を図にすると下記の通りです。



図を見てもらうと分かるように、

  • 『欧州規格』が最も優秀,
  • 『米国規格』が次点,
  • 『日本規格』が最も残念な規格

です。

言い方を変えれば、

  • 『欧州規格』に基づき製品化された空気清浄機が最も優秀
  • 『米国規格』に基づき製品化された空気清浄機が次点
  • 『日本規格』に基づき製品化された空気清浄機が最も低レベル

という事です。

では、なぜこうなってしまうのか?

それを次項で1つずつ見ていきます。

日本規格(JEM1467)|『風量のみ』を評価(※空気を清浄できたか否かは不問)

手抜きにも、換気扇の規格を空気清浄機の規格にコピペしている日本規格

日本規格(JEM1467)を図にしたものが下記です。
(=試験方法)


ダイソン空気清浄機/カタログ

実は、日本規格では、部屋をきれいにしたかどうかは一切問われません!

日本規格に則った空気清浄機の評価基準

風が強ければ強い程高性能な空気清浄機としてのお墨付きを与える

というものです。

「あなたは、“風さえ強ければ評価される空気清浄機”でいいんですか?」

という話です。

では、日本規格が、“風量しか評価していない”のはなぜかと言うと、

換気扇の規格をそのまま使っている

からです。

換気扇って、風量が強い物ほど高性能なのは分かりますよね?

数字の根拠は『ビル衛生管理法』にあります。

「日本電機工業会規格(JEM1467)にて規定されている項目で、自然換気回数1(1回/時間)の条件において、粉じん濃度1.25mg/立方メートルの空気の汚れを30分でビル衛生管理法に定める0.15mg/立方メートルまで清浄できる部屋の大きさを基準として定めている。」
建築物環境衛生管理基準 2)空気環境の調整 ア)浮遊粉じんの量

JEM1467は家庭用空気清浄機の製品力を測る試験にもかかわらず、ビル内の空気の衛生を保つ『ビル衛生管理法』基準をそのまま引っ張ってきているあたり、相当な手抜きです。

JEM1467を策定した『日本電機工業会』や試験内容から把握したい方はこちらがおすすめ

さて、話を戻しますが、ビル衛生管理法の規定に『換気』とあるように、

ビル空調だと、ダクト等を通じて室内の空気が排出でき入れ替えができますが、

家庭用の床置きの空気清浄機ではそれができません。

一旦、ここまでの要点をまとめると、下記の2点です。

日本規格(JEM1467)
  • 換気扇のための規格を、“手抜きにも”、室内用の空気清浄機のための規格にコピペ
  • つまり、日本規格(JEM1467)は、“空気清浄機のための基準ではない”という事

では、何が『換気扇のための規格』かと言うと、具体的には、下記の表を見てください。



表にある通りですが、

  • 1分あたり『4.0㎥』の最大風量が出せる空気清浄機→18畳用と表記しよう
  • その4.0㎥より、最大風量が1.275倍強い空気清浄機→23畳用と表記しよう

というだけ。

つまり、ここに、日本規格に則った18畳用と23畳用の2機種の空気清浄機があった場合、

分かるのは、

比較的、風が強いか弱いかだけ!

“23畳や18畳を清浄できる”という意味ではありません。

部屋をきれいにする能力は、初めからありません。
(∵そもそも、そんな規格ではない!)

カタログや製品情報で、この数値を『風量』と表記していればまだ許せますが、

“空気清浄適用床面積”

と表記してあるので、騙される消費者が後を絶ちません!

なぜなら、消費者は、

日本の空気清浄機を検討している消費者

「23畳と書いてあるから、家のリビングは15畳だからこれで大丈夫だな♪」

という理解(=思い込み)をしてしまうのですが、


画像のように、日本規格の空気清浄機の排気は、上方or前方にしか出ないのに、

例えば、23畳の端から端まで空気清浄できる訳がありません!

なぜなら、空気清浄機の吸い込みは、下記のように、


空気清浄機の吸い込み
  • 風(=排気)を行き渡らせて、
  • 気流(=空気の流れ,動き)を作って、
  • 循環させながら吸い込む

からです。

したがって、上方or前方にしか風が出ない日本規格の空気清浄機で、

『空気清浄適用床面積』という数値には、あたかも、それ全体を丸々清浄できるかのように思わせている一般社団法人・日本電機工業会悪意が満ちています。

なお、

製品開発は採用する規格に縛られるため、メーカーは規格に則った製品しか開発できません!

したがって、空気清浄機に関しては、シャープだろうとダイキンだろうとパナソニックだろうと、その中からどれを選んだとしても、

同規格内の比較(=土俵が同じ)である以上、空気清浄の質に差はなく、単純に風量が強いか弱いかだけ

です。

日本規格に則った空気清浄機の本体内部は、スカスカで漏れまくり

日本規格に則った空気清浄機の能力の低さは、本体内部を見れば明らかです。

下記の写真は、パナソニック加湿空気清浄機『FVXV90』(2022年最上級モデル)の内部です。


説明するまでもなく、見るからに汚いですよね(笑)

手前に集じんフィルターがあるのに、どうして、こうもフィルター以外の箇所が汚れるかと言うと、

本体とフィルターとの間の密閉性がない、すなわち、フィルター周りがスカスカ

だからです。

本来、本体とフィルターとの間の密閉性を高めると、

集じんした粉じんが漏れず、フィルター内部に留まる。
粉じんが漏れづらくなり、清浄能力が上がる。

結果、消費者にとっては嬉しい事ですが、

そんな密閉性が高い,いわゆる、質が高い空気清浄機を作っては風量が落ちてしまい、日本規格の試験では“低性能扱い”となってしまう

ため、そんな事はやりません。

あくまで、規格内で評価される空気清浄機を作っています。

日本規格は、消費者の利益などガン無視です。

先程、説明したように、

日本規格に則った空気清浄機の評価基準

風が強ければ強い程高性能な空気清浄機としてのお墨付きを与える

つまり、幾ら質を高めた所で、評価対象には入りません。

したがって、

内部がスカスカの方が空気の流入流出量は早くかつ多くなるため、結果、写真のように、“ダダ漏れ”となる

訳です。

そして、その漏れは本体内部に留まらず、部屋にも巻き戻されてしまいます。

漏れない程度の大きいほこりくらいは集じんフィルターに留まりますが、実は、花粉程度でも余裕で漏らすのが日本規格。

それを立証する動画があります。

文字ではごまかせても、暗室ではボロが出る日本規格の空気清浄機

当然ですが、明るい部屋だと空気の動きは見えません。

逆に、暗い部屋だと空気の動きが見えます。

数年前、主要4社の空気清浄機を暗室に並べ、空気清浄能力の実態を明るみにするCMがありました。

主要4社とは、シャープ,ダイキン,パナソニック,ダイソンの事です。

真っ暗の空間にすると、コントラストで白煙(=様々なサイズの微粒子を混ぜた液体をスモークマシーンで煙化させたもの)の動きが分かるので、

空気清浄機が吸い込んだ微粒子をいかに漏らさずに本体内部に密閉できているか、あるいは、実は、いかに漏らしてしまっているか?が顕に分かります。

30秒で見られますので、どうぞ、ご覧ください。

いかがでしたか?

これが現実です。

シャープ,ダイキン,パナソニックなどの日本規格の空気清浄機は、本体とフィルターとの間がスキマだらけ。

密閉性がないため、花粉程度の汚染物質ですらも漏らしまくる散状です。

なお、この動画では、

『PM0.25〜60』という割と大きめの微粒子をスモーク化させて検証
(PM0.25=1mmの4,000分の1、PM60=1mmの約16分の1)

シャープ,ダイキン,パナソニックなどの空気清浄機この程度の大きさでも漏らしまくります

ちなみに、潰れていないor破裂していない原型を留めた花粉こそ、サイズは概ね1mmの30分の1程度ですが、

都市部の花粉は、粉砕されて1mmの10,000分の1〜1,000分の1程度にまで砕かれるため、日本規格の空気清浄機では、花粉にはまともに太刀打ちできません!

あなたは、それでも、こんな実用性の破綻した空気清浄機を使いますか?

あなたが、少しでも、現在、日本メーカーの空気清浄機を買おうと気持ちが傾いているならば、

  • 広告宣伝に踊らされている
  • 何を買えばいいか分からないから、“日本メーカーにしておこうかな(←虚構の安心)
  • 近しい人が持っている

こうした影響を受けていると疑った方がいいです。

そして、もし、既に日本メーカーの空気清浄機を使っており、かつ、今後はまともな清浄を望むなら、今からでも遅くありません!

是非、そんな空気清浄機は損切りしましょう!

さて、次項は、2つ目の規格・米国規格(CADR)です。

米国規格(CADR)|①風量+②『ほこり,タバコの煙,花粉』の除去率を評価

CADRとは?

日本規格に続き、2つ目の規格は『米国規格(CADR)』です。

米国規格(CADR)とは、

AHAM(米国家電製品協会)が定める規格で、CADR(クリーンエア供給率)が指標。
風量+『ほこり,花粉,タバコの煙』の除去率を数値化させたもの
Clean Air Delivery Rate
(=きれいな空気の供給率))の略

です。

『風量を評価する』点では、日本規格と同様ですが、AHAMでは、

単位風量内の『ほこり,花粉,タバコの煙』に関しては、厳密に除去率を算出

しているため、

単に、“風量だけを評価する”日本規格とは、緻密さが明らかに違います。

具体的には、下記の600ないしは450が最高値。

CADRの各項目の最高値
  • タバコの煙→600cfm
  • ほこり→600cfm
  • 花粉→450cfm
    ※1CFM=0.0283㎥/分(後述)

です。

なお、米国を中心に採用されている『ヤードポンド法』に基づく風量の単位が、

cfm(cubic feet per minute)

日本仕様に換算すると、『1CFM=0.0283㎥/分』です。

つまり、

CADRの各項目の最高値を日本仕様に換算
  • タバコの煙,ほこり
    →600cfm×0.0283=16.98㎥/分
  • 花粉
    →450cfm×0.0283=12.735㎥/分

これらの除去風量を最高値とし、そのうち、製品ごとにどれだけの風量が除去されたか?を示すのが米国規格

具体例は、下記の企業です。

これは、『ブルーエア』というメーカーの空気清浄機カタログの一部です。

ブルーエアは、米国規格(=CADR)を採用している中心企業

です。

ブルーエア/製品カタログ

見づらいかもしれませんが、

ページ上段に、各製品ごとのCADR値が掲載
  • 数値が大きい製品程、風量が多く、対象(タバコの煙,ほこり,花粉)の除去率も高い
  • ⇄数値が小さい製品程、風量が少なく、対象(タバコの煙,ほこり,花粉)の除去率も低い

という事です。

米国規格の空気清浄機を使いこなすには『大風量』がカギ|だが、日本人の特性に合わない

米国規格は、

CADR、つまり、『Clean Air Delivery Rate(=きれいな空気の供給率)』を指標とし、空気量が肝の規格。

でしたね。

したがって、“強い風量でガンガン回してナンボ”という規格理念があり、それがそのまま製品にも表れます。

ブルーエアの製造思想にも通じており、

  • 大風量で回すには、大きなファンが必要
  • 大きなファンを搭載するには、大きな筐体が必要
  • 大きなファンの振動に耐えうるには、筐体の頑丈さが重要
  • したがって、筐体は金属(=スチール)
    (※中核モデル)

との事です。

もっとも理屈は合理的なのですが、これは、日本人や日本住宅にはなかなか受け入れられない思想です。

なぜなら、

空気清浄機に対する典型的な日本人の反応

「音がうるさいのは嫌」
「強い風は嫌,うっとうしい」
「本体がでかいのは嫌,邪魔」

まぁ、悪く言えば、日本人もわがまま過ぎますが(笑)

逆に言うと、現に、ブルーエアのカタログ数値を見ても分かるように、

モーターの大きさによって、風量も除去率もバラバラ

いかにも米国らしいですよね(笑)

要するに、チマチマとした風量でゆっくり稼働させていても、米国規格で作られた製品の良さは出ません。

スピードと質は相反関係|“スピードも質も高い”はありえない!

スピードと空気清浄の質はトレードオフ
  • スピードを上げようとしたら、質は落ちる
  • 逆に、質を求めようとしたら、スピードは落ちざるをえない

これは、車の運転と同じですよね!



また、道幅が広いと飛ばす事ができるように、

スピード(=風量)を求めた空気清浄機の内部は、“空洞だらけ”

です。

下記の写真は、ブルーエア『フラッグシップモデル』の内部写真です。


驚くほどに、空洞だらけですよね!

ファンも、換気扇のそれみたいです。

内部がスカスカのため、米国規格でも捕集した微小粒子の密閉率は低い

先の写真を見た通り、内部はスカスカなので、捕集した微小粒子の密閉率は高くありません。

ブルーエアの展示ブースにはこのように書いてありますが、



これは、

単なる“フィルター性能

です。

現に、フィルターを本体にセッティングすると、

本体とフィルターとの間の密閉性がない、つまり、スカスカのため、汚染物質がめっちゃ漏れる

という事です。

それに、

『0.1μm(マイクロメートル)までの有害物質を99.97%』

と書いてありますが、こういうものは体積比で書くため、実は、0.1μmはほとんど取れていません。

粒子径が大きい汚染物質から順番に除去率を占めていくので、

ウイルスレベルに相当する0.1μmは、実は、99.97%の中には体積比でいうとちょっとしか入っていない

という事です。

逆に言うと、それだけ質は高くないので、強くたくさん回す事が前提で、質(=精度)は、“そのうちある程度高まっていく”事を期待する規格です。

米国規格でも、単位風量あたりの除去率であり、部屋全体の清浄は考慮せず

米国規格でも、除去率は部屋全体ではありません。

先程も出てきましたが、

CADRの各項目の最高値を日本仕様に換算
  • タバコの煙,ほこり
    600cfm×0.0283=16.98㎥/分
  • 花粉
    450cfm×0.0283=12.735㎥/分

この600cfmや450cfmを最高値とした時の除去率。

つまり、指標の前提は『風量』です。

ちなみに、米国規格には『CADR値に基づく推奨フロア面積』という指標があります。



CADR値に基づく推奨フロア面積
  • 1時間あたり5回清浄できる最大畳数
  • 推奨されるフロア面積(高さ2.4m,
    広さは非公表)での清浄回数
  • ※CADR値から算出された推奨値

しかし、「この推奨フロア面積以下の部屋で使うといいよ!」というだけで、この推奨フロア面積も“風量”から算出した理論値に過ぎません。

米国規格の製品の排気は、噴水型が一定数を占める|部屋の中心が理想だが、日本では難しい

下記の写真は、ブルーエア『3410』の写真です。


青い矢印の通り、噴水のように上方に風を回す(=排気する)ので、置けるか置けないかは別として、最適なのは部屋の真ん中

ただし、

日本住宅の限られた床面積や、あるいは、家具家電の配置の習性の下では、なかなか難しい

ですよね。

結果、部屋の端に追いやられますが、すると、局所的な範囲の清浄に留まってしまいます。

したがって、“部屋全体の清浄する事を初めから考慮していない構造”、だという事です。

もっとも、それは、

『米国規格を採用しているから』

という理由で説明がつきます。

『cfm』とあったように、

単位風量あたりの清浄率が求められるだけであって、部屋全体の清浄を要請する指標ではない

からです。

このように、『排気方向』を見るだけで、空気清浄機の特性が見えてきます。

米国規格に基づく空気清浄機が最適な場所|学校や会社のパブリックルーム,会議室など

早く回してナンボ、つまり、“質よりも速さ”がウリ

のため、

米国規格の空気清浄機がマッチする場所
  • パブリックルーム(学校や会社などの『休憩室』や『食堂』など)
  • 会議室

が最適です。

不特定多数が出入りする『パブリックルーム』や、あるいは、次の来客のために、“すぐに空気を入れ替えたい”『会議室』には、ピッタリ!

逆に、日本人の自宅にはミスマッチです。

空気清浄機を検討する消費者

「質は多少低くてもいいから、10分でも15分でも早く回してほしい!」

という人はあまりおらず、どちらかと言うと、

空気清浄機を検討する消費者

「10分,15分余分にかかってもいいから、部屋全体を清浄してほしいわ! ずっと部屋に居るのだから!」

という人の方が圧倒的に多く、おそらく、あなたもそうかもしれませんね!

そして、次項は、最後3つ目の『欧州規格』です。

欧州規格(EN1822)|『部屋全体+ウイルスレベル』の除去率を評価

欧州(EU)が策定する規格が『EN1822』です。

当記事で紹介した三大規格のうち、

唯一部屋全体の清浄力を求める規格

です。

また、求められる清浄力もハンパなく、

欧州規格(EN1822)が求める空気清浄能力
  • 一言で言えば『緻密さの追求』
  • ウイルスクラス(※)の超微小粒子状物質のみを用いて、いかに漏らさずに捕集・密閉できるか?
    (※『ウイルスクラス』とは、通称PM0.1のサイズで1mmの1万分の1

具体的には、下記の図のような試験を課します。



欧州規格(EN1822)の試験方法
(上記の図を参照)
  • ウイルスクラスの超微小粒子状物質のみを10,000個用いた60分間の捕集試験。
  • 部屋の四隅と中心、計9か所にセンサーを設置。
    (空間の端から端までくまなく検証)
  • テーマは『均一』
    いかに漏らさずに捕集・密閉できるか?
    “いかに、均一に清浄できているか?”
  • 『本体+フィルター』での総合除去率を問う

ウイルスレベルの超微小粒子が1つでも漏れていたら、そこは畳数に入れません!

まさに、“均一”です。

ここで、冒頭で見てもらった三角形をもう一度見てみましょう。


欧州規格を採用した製品は、その規格の中で最大限の性能評価を得ようと技術してきた製品です。

そして、そのための評価基準が『部屋全体+ウイルスレベル』です。

その欧州規格の元で揉まれて生み出された製品と、

  • 日本規格のように、風量しか評価しない
  • 米国規格のように、風量と(単位風量内の)ほこり,花粉,タバコ

とで、果たしてどれが最も性能が高いか、火を見るより明らかですよね?

先程、日本規格の所で見た動画を、今度は“ダイソン”に着目して見てください

下記の動画ですね!

欧州規格に基づいた製品の凄さが分かりますので、是非、もう一度見てください。

いかがでしたか?

ウイルスと同等サイズのPM0.1クラスすらほとんど密閉してしまうわけですから、

ダイソン空気清浄機の圧倒的な密閉性

それよりも粒子径が大きいハウスダスト(例:花粉,ホコリ,カビ)は1つたりとも漏らしません!

つまり、回せば回す程、どんどん部屋がきれいになっていくわけです。

欧州規格を採用したメーカーはダイソン|近年のモデルは“医療レベル”の空気清浄機と評価

欧州規格を採用するダイソン空気清浄機の評価
  • ウイルスクラスの超微小粒子状物質のみを10,000個用いた60分間の捕集試験において、、、
  • 『フィルター+本体』での総合除去率が、99.98%
  • 捕集ロス率は、僅か0.02%(=2個)
  • →0.05%以下のロスに留まり、『医療レベルの空気清浄機』と評価されている
  • <対象機種>PH03,04、HP09,07、TP07,7A

なお、上記の対象機種に該当しない、すなわち、少し前のモデルでも、

『フィルター+本体』での総合除去率は、99.88%
(欧州規格における評価:『高性能な空気清浄機』

と、それでも実用性は必要十分であり、これでも、圧倒的に他の日本規格の製品はもちろん、米国規格の製品をも、質で凌駕します。

なお、動画で見てもらった製品が、少し前の『フィルター+本体』の総合除去率が99.88%の製品ですが、論より証拠、一目瞭然でしたよね!

少し前の製品でもこのパフォーマンスですから、必ずしも近年の製品でなくとも、実用性の差はありません!

言い方を変えれば、

どの年式のダイソン空気清浄機を買っても、他のどんなメーカーの空気清浄機よりも性能が高い

ため、今のあなたの目的や懐事情に合わせて選べるのも強みです。

部屋全体の清浄を求める欧州規格で高評価を得るべく、風を面で回したダイソン

部屋全体の清浄が求められる規格を採用したのに、


写真のように風を出していては、部屋の隅々まで排気が循環しないため、部屋全体の清浄ができません。

なぜなら、

空気清浄機は、排気を行き渡らせて、空気に動き(=気流)を作り、循環させながら吸い込む

からです。

そのため、ダイソン空気清浄機は、排気を面で水平に、“扇風機のように”風を出しているのです。

しかし、これで宣伝をしても、抽象的で理解され難いので、CMなどでは、

“扇風機としても”使える

と言っているだけです。

あくまでも主は空気清浄機であり、業界で最も質が高い空気清浄機です。

【まとめ】ダイソンが最も高性能な理由は、欧州規格の元で技術したから


くどいかも知れませんが、この図が最も大事です。

規格内で最大限の評価を得るべく技術し、そして、その技術を具現化したものが『製品』

である以上、規格の序列が、そのまま製品間の優劣となります。

ただ、

良い空気清浄機を選びたい消費者

「部屋全体を清浄したいし、せっかく買うなら、質が高い清浄を期待したいわ!」

と思うのが消費者心情でしょう。

すると、

“空気清浄機を買うならダイソンしかない!”

となります。

間違っても、日本規格の空気清浄機、つまり、日本メーカーの空気清浄機に手を出してはいけません(笑)

最後に、僕のスタンスを表示して締めます。

僕は、ダイソン空気清浄機が優秀だと言うつもりは全くありません。

ダイソン空気清浄機が優れているのは、それだけの空気清浄能力を課した『欧州規格』を採用し、その下で技術し続けたから

という事であり、結果として、ダイソン空気清浄機が優秀だという事です!

今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

参考記事

まとめ記事

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