「ダイソンが久しぶりに新型の空気清浄機を発売したぞ!前回からずいぶん時間が経っているから、さぞかしレベルアップしたかと期待しているけど、これまでの製品よりも金額はずいぶんとお手頃だ!新製品を購入して大丈夫なのかなぁ?」
こういった疑問に答えます。
- 2024年4月発売のダイソン空気清浄機の特長が分かる
- 2024年4月発売のダイソン空気清浄機が、どんな購入者層をターゲットにしているか理解する事で、自分に合うのか、それとも合わないのかの見極めができ、購入後の後悔を防止できる
- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中
- “空気” が大好きで、休日でも勉強や追求に余念がない
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える
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【当記事の本質】2024年4月発売のダイソン空気清浄機投入により、5〜6万円での空気清浄機検討層にもダイソンの門戸が!
いきなり、本題に入る前に、ダイソン社が空気清浄機として、
なぜ、このタイミングで、“ダイソン空気清浄機としては”安価な価格帯の製品を投入したのか?
の背景に迫ってみます。
【背景①】空気清浄機購入が最もなされている価格帯を新規開拓
まずは、下記のグラフを見てください。
上記の帯グラフによると、
空気清浄機で最も購入されている価格層は、4〜6万円
というデータが出ています。
2024年4月のHP10WWやTP10WWを投入する直近の既存のダイソン空気清浄機の基本価格の幅は、
約8万円(込)〜約12万円台(込)
でした。
ダイソン空気清浄機といえば、
空間を広く均一に空気清浄する、という質の観点では、ダイソン空気清浄機は他社の追随を許さない圧倒的な空気清浄能力を備えている
という事に加え、市場には15万円以上する空気清浄機もザラにあるし、一方、性能が全く伴っていないにも関わらず10万円以上する日本メーカーのような空気清浄機もある事を考えると、
決して、既存のダイソン空気清浄機の価格設定は高くないどころか、審美眼の優れた聡明な消費者が見ると、
- 「性能を考えれば、むしろ安い!」
- 「1度、ダイソンを使うと他は使えない!」
と言います。
とは言え、ダイソン社も株式会社ですから、利潤を追求し続けていくのは当然ですし、テクノロジー会社を標榜する以上、製品がより多くの消費者の手に渡り、生活改善をもたらしていくのは使命なのでしょう。
しかし、その点で、空気清浄機で最も購入がなされているホットゾーンに既存製品がなかったため、
今回、そこを
- 『HP10WW』
→59,950円(込) - 『TP10WW』
→49,940円(込)
ドンピシャで狙い撃ちしてきた!
そうした市場背景とダイソン社の思惑が、今回、HP10WWとTP10WWが投入となった一番の背景です。
言い換えれば、これによって、直近の既存のダイソン空気清浄機の型が落ちる訳ではなく、
- HP09,TP09
→上位モデル - HP07,TP07
→標準モデル - HP10,TP10
→エントリーモデル
(今回の新製品!)
それぞれが、引き続き、併売されていきます。
【背景②】コロナ禍で空気清浄機を購入した消費者の次の買い替えを見据えた投入
実は、2024年4月発売のHP10WWやTP10WWが、およそ6万円(込)と5万円(込)でそれぞれ投入された市場背景が、もう一つあります。
先程、上記で載せた円グラフですが、もう一度見てください。
データソースこそ2017年と少々古いですが、
- 4〜6年が最も多い『35%』
- それに次ぐ2〜4年が『26%』
- その両方を合わせると、全体の61%になる
という事が分かります。
「僕は、もう少し長い期間使い続けるのかと思っていましたが、意外でした! しかし、4〜6年も時が経てば、その間に引っ越しや結婚などのライフスタイルの変化が訪れてもおかしくない年数。そして、それに連動して、“空気清浄機を新調したい”と考えるのは自然ですよね!」
さて、日本で初のコロナウイルス感染を確認したのが2020年1月の事で、それから当記事執筆時点で、約4年が経ちました。
あなたもそうかもしれませんが、この間のコロナ禍において、空気清浄機を新規購入あるいは買い替えをした方は多数に及びました。
これと先程の円グラフが示す『消費者の空気清浄機の買い替えサイクル』を併せて考えると、
ダイソン社は、
2024〜2025年あたりが、コロナ禍で空気清浄機を購入した消費者の次の買い替え
と目論んで、2024年4月に、HP10WWやTP10WWを
- 『HP10WW』
→59,950円(込) - 『TP10WW』
→49,940円(込)
これまでの新型では例を見ないお手頃価格で投入したのが、ダイソン社の狙いだと推察できます。
したがって、今回の2024年4月発売のHP10WWやTP10WWは、これまでのように、新しいテクノロジーを積んだ製品をお披露目する意味は含まれておらず、
真正面からマーケティングありきで、次の空気清浄機市場の買い替え需要に攻め込んできた
という捉え方が本質だという所でしょう。
では、マクロな背景はこれくらいにして、いよいよ、具体的な製品の中身に入っていきます。
2024年4月発売のダイソン空気清浄機HP10WW/TP10WWは廉価版|製品の概要
2024年4月発売のダイソン空気清浄機は2機種!
画像にあるように、今回の2024年4月発売の新製品は、2機種です。
- dyson purifier hot+cool gen1(画像の左側)
→型式『HP10WW』 - dyson purifier cool gen1(画像の右側)
→型式『TP10WW』
なお、これまでのダイソン空気清浄機のラインナップには、もう一つの柱・
加湿空気清浄機
もありますが、今回、加湿空気清浄機の新製品投入はありませんでした。
また、空気清浄機の製品ナンバーとして既に『09』まで使われているため、今回は『10』が振られています。
尚、今回、製品名に『gen(=ジェン)』という文言が加わる事となりました。
2024年4月発売のダイソン空気清浄機は定価がなんと税込で、6万円以内と5万円以内!
冒頭の画像にあった通り、あなたが一番気になった,目が行ったのはおそらく価格でしょう!
「これまでのダイソン空気清浄機の発売価格からすると、めちゃめちゃ安いじゃん!!」
- 『HP10WW』
→59,950円(込) - 『TP10WW』
→49,940円(込)
「ダイソン空気清浄機がずっと気になっていたし、憧れだったから、それが5〜6万円で検討できるなら飛びついちゃいそう♪」
あなたがそう思うのも当然です。
下記を見てください。
<継続して併売される既存製品> | |
【ヒーター機能付き空気清浄機】 | |
HP09WG (上位モデル) | 107,800円(込) |
HP07(各色) (標準モデル) | 93,500円(込) |
【空気清浄機(シンプルモデル)】 | |
TP09NG (上位モデル) (※公式サイト限定) | 86,900円(込) |
TP07(各色) (標準モデル) | 79,750円(込) |
これらは、2024年4月新型と同カテゴリーの既存ラインナップですが、
- 最高値HP09WG/107,800円(込)と比較すると
『HP10WW』は、59,950円(込) - 最高値TP09NG/86,900円(込)と比較すると
『TP10WW』は、49,940円(込)
このように、ほぼ半値くらいの価格設定となっています!!
「でもさ、価格が安いのは嬉しいけど、その分、なんか裏があるんでしょ?」
という事で、次章では2024年4月発売のダイソン空気清浄機の安価な価格設定の理由に迫っていきます。
2024年発売のダイソン空気清浄機が安価な理由|キーワードは『IOT』
2024年発売のダイソン空気清浄機には、“3つの機能”が備わっていない
下記は、先程紹介した既存製品と2024年4月新型とを比較した際の機能面の有無の違いです。
「ちなみに、TP09NGは公式サイト限定のため、当資料からは割愛しています」
これを見てもらうと、
- シンプルモデル
2024年4月発売品 - スタンダードモデル
既存製品
という位置付けです。
そして、スタンダードモデルで赤点線で囲んだ3つの機能(=テクノロジー)が、HP10WWにもTP10WWにもありません。
- モバイルアプリ連携,音声操作機能
- ディフューズドモード
- ガスセンサー(VOC,NO2)
これが、2024年4月発売のダイソン空気清浄機が安価な理由です。
では、それぞれの解説をしていきます。
まずは、価格を最も押し下げる事に影響した『モバイルアプリ連携,音声操作機能』から。
2024年4月発売のダイソン空気清浄機にない機能①|モバイルアプリ連携,音声操作機能とは?
本来、既存の標準•上位モデルはもちろん、過去のほとんどの型落ちモデルでも、下記の2つの機能が使えます。
本来、モバイルアプリ連携があると使える機能 |
Dyson Linkアプリ |
スマートスピーカー |
しかし、2024年発売のダイソン空気清浄機、すなわち、HP10WWとTP10WWではこれらでの操作ができません。
では、何で操作するかと言うと、
HP10,TP10の操作方法 |
リモコン |
リモコンです。
ダイソン空気清浄機の操作パターン | ||
現在の大半の製品 | HP10,TP10を含む一部の製品 | |
リモコン | ○ | ○ |
スマホ操作 | × | |
音声操作 |
このように、既に発売されているダイソン空気清浄機の大半は、スマホ操作はおろか、音声操作まで出来る訳です。
しかし、逆に言えば、
これらが無い分だけ、HP10WW,TP10WWは安く抑えてある,抑える事ができている
と言えます。
これは、ダイソン社以外の空気清浄機メーカーでは、 前々から同様のスタンスです。
上位機種にはIOT搭載,中堅〜下位は非搭載
という線引きがされています。
逆に、これまでのダイソンはテクノロジーありきで製品化してきたため、
前回までで使えた機能は、ほぼ例外なく後継製品でも使える
という流れでした。
しかし、今回は、
真正面から、テクノロジーの中枢・IOT(=スマホ操作,音声操作)を省いてきた
訳です。
では、
なぜ、スマホ操作と音声操作、すなわち、IOT非搭載にし、インターネットに繋げられなくするだけで、これ程までに販売価格を安く出来たのでしょうか?
その答えは、半導体です。
IOT非搭載にし、単なる機械製品で止めれば、半導体を使わなくて済むからです。
あなたもご承知の通り、近年、半導体のバブル真っ只中!
半導体の価格高騰並びに絶対的な供給不足が世界中で問題化
しています。
現状、バブル化した半導体を利用し、IOT(=スマホ操作,音声操作)を可能なまま製品化しては、
決して、新製品の発売価格として、
- 『HP10WW』
→59,950円(込) - 『TP10WW』
→49,940円(込)
この価格への着地はできなかったものと推察します。
「これは僕の推察ですが、販売価格から逆算して、真っ先に省かれたのが半導体であり、そのためカットされた機能がIOT(=スマホ操作,音声操作)という事でしょう」
確かに、これまでIOT(=スマホ操作,音声操作)があったものがなくなっているので、時代に逆行し、一見、製品価値が半減したように映りそうですが、
そもそも、まだまだ世の中の大半の空気清浄機は、IOT(=スマホ操作,音声操作)非搭載です。
- 「ずっと付けておくから、スマホ操作とか要らない!」
- 「操作したくなったら、目の前でリモコンで操作できれば十分!」
という習性の消費者は根強く多いです。
逆に、IOT(=スマホ操作,音声操作)を望まない消費者には、コミコミの製品しか選択肢がない事はかえって、価格面で敬遠されます。
その点で、
- IOT(=スマホ操作,音声操作)を望む消費者
→標準モデル,上位モデル - IOT(=スマホ操作,音声操作)までは不要な消費者
→エントリーモデル
という棲み分けがなされ、
これまで、IOT(=スマホ操作,音声操作)の分の価格押し上げがあった事で、ダイソン空気清浄機を買いたいけど買えない消費者にとって、門戸が広がりました。
2024年4月発売のダイソン空気清浄機にない機能②|ディフューズドモードとは?
これが、2024年4月発売のダイソン空気清浄機にはない2つ目の機能です。
前提として、空気清浄機というものは下記の3つの工程を繰り返します。
です。
この“ずっと繰り返す”というのがキーワード。
“吸い込んだのに風は出さない”という空気清浄機はありません!
シャープ,ダイキン,パナソニックなどの空気清浄機を稼働中、風が出ていないなんてないですよね?
具体的に、この
と言います。
ダイソンも空気清浄機!|“扇風機としても使える”空気清浄機が正確な理解
ダイソンも一言で言えば、“空気清浄機”
です。
現に、下記はカタログの表紙ですが、
コピー(文字)として、
- 空気清浄機
- purifier=清浄機
(=ピュワリファイアー)
となっていますよね!
先程、空気清浄機の工程のイメージ図を載せましたが、
【多くの空気清浄機】 | 【ダイソン空気清浄機】 |
この2枚の写真を見比べると分かるように、構造的に両製品の違いは、風の出す方向だけです。
吸い込んで清浄した風を水平にかつ回転させながら出しているので、扇風機っぽいですよね?
そのため、ダイソンは、
この排気,送風を平たく『扇風機』
と呼んでいる、ただそれだけです!
したがって、これは、シャープ,ダイキン,パナソニックなどの空気清浄機が出している風と役割は同じ。
なぜなら、
空気清浄機の一動作の排気を『扇風機』
と言っているだけ。
したがって、
空気清浄機と扇風機が別個に動く訳ではない!
↓
電源を入れた以上、必ず風は出る!
↓
出てくる風を止める事はできない!
という事です。
これが、ディフューズドモードを理解する前提となります。
もう少し、続けましょう。
空気清浄機で最も重要な事の1つは、排気を広く部屋に行き渡らせる事|気流ができる範囲=事実上の清浄範囲
あなたもそうかもしれませんが、
「空気清浄機」と名がつくと、“部屋中の全ての空気が直接吸い集められている”と思っていませんか?
しかし、本当に直接吸い集められているのは、ほんの近くの空気だけ!
遠くの空気を吸い集めようとすると、この排気(=送風)が重要です。
なぜなら、
室内の澱んだ空気は重く滞留している
↓
空気清浄機がもたらす排気により、室内の空気を撹拌させて、空気を動かさないといけないから!
排気(=送風)を行き届かせて、空気を攪拌し、動き、つまり「気流」を生み出して、流れを持って吸い集める訳です!
言い方を変えれば、
排気(=送風)によって気流が及ぶ範囲=清浄可能範囲
とも言えます。
論より証拠に、下記の2つの動画を見てください。
1つ目は、アイリスオオヤマが家電量販店内でデモ動画として流しているものを自身で撮影したものです。
この動画の指摘が優れていると思うのは、
動画下の「サーキュレーターなし」の場合、部屋の奥が循環しづらい状況
↓
これが、“日本のほとんど全ての空気清浄機の実態を示している”と言える
↓
それを目に見える形で顕にしてくれている
↓
逆に言えば、動画上の「サーキュレーターあり」から分かるように、広い範囲を清浄しようとすれば、どんよりと澱んで重たい室内の空気を撹拌させる事が大事
要するに、
シャープ,ダイキン,パナソニックなど、世間的によく消費者を惹きつけるメーカー製品を使ったとしても、部屋に置いているだけで、ほとんど仕事をしてくれていない
訳です。
それが目に見えていないので、消費者が“きれいになっている”と思い込まされているだけです!
そして、先のアイリスオオヤマに続き、
下記は、日本規格よりも桁違いに厳しい規格に基づき技術しているダイソン空気清浄機のスモークテストです。
空間の真ん中で滞留したスモークが、突如、流れるように吸い込まれていきましたよね?
これが『攪拌』によりもたらされた気流効果です。
しかも、ダイソンの場合、本体を起点に部屋全体の空気を巻き込みながら気流を及ぼすので、どんな間取りでも分け隔てなく清浄ができます。
だからこそ、ダイソン空気清浄機は、
排気を水平にかつ回転させながら出し、部屋全体に気流が生まれるように風を出す設計
にしています。
結果、部屋全体に攪拌が起こり、循環がもたらされ、広範囲からの空気の吸い込みが自然と可能になります。
しかし、この話だけで留めると抽象的で伝わりづらいので、
CM等では、平たく、
「扇風機としても使える」
と言っているに過ぎません。
空気を吸い込んで、清浄して、排気する
空気を吸い込んだのに、“空気は出しません”,“消えちゃいました”というのはありえませんよね!
しかし、
循環が大事と言っても、“今は風が欲しくない”状況もあるはず
前置きが長くなりましたが(笑)
そこで、
という意味を持たせたモード搭載を、近年は主流にしてきました。
風を対面に出すのをストップさせ、側面から45度後方にそらすように出します。
すると、本体と対面側に自分がいたとしても、風は自分の方には来ません。
事実上、“空気清浄機だけ使っている”という意味合いに最も近い状態です。
- 風が煩わしい時
- 自分の周囲を最低限清浄できればいい時
- 暖房が効き始めるまで
(その間は、吸い込む空気の温度が低いため出てくる風も肌寒い)
→「その間も、空気清浄の吸い込みと清浄はしっかりやりたい」
こうしたシーンでは、ディフューズドモードが付いたダイソン空気清浄機なら、そんなもどかしさはなく、当モードがあったならば、使い勝手が抜群に上がります。
「僕は、ブログを書く脇で動かす時、ディフューズドモードはよく使いますよ!しかし、部屋を広くきれいにしたい時は前から排気するなど、臨機応変に使い分けます!」
ディフューズドモードの良い所は、至近距離での利用でも排気が煩わしくない事です。
です。
しかし、ここが非常に重要な事を言いますが、
2024年発売のダイソン空気清浄機、すなわち、HP10WWとTP10WWには、ディフューズドモードはありません!
注意|HP10WW,TP10WWでもディフューズドモード有り製品と同一の見た目だが、脇の開口部から風は出ない!
おそらく、製造上の効率の観点から、
もはや、この形で完成されている近年のシリーズが既にある中、HP10WWやTP10WWはディフューズドモードがないとは言え、わざわざ、その機種のためだけに『形』を変えるのはコストと製造の観点で『非効率』
だと、ダイソン社は考えたのでしょう。
したがって、HP10WWとTP10WWには、ディフューズドモードが使える製品と同様の切れ込みが傍にありますが、風は逸らす事ができません。
「ディフューズドモード搭載に価値を置いているのでしたら、HP10WWとTP10WWを買わないように注意してくださいね!」
2024年4月新型ダイソン空気清浄機にない機能③|ガスセンサー(VOC,NO2)がない
センサー数を減らしてシンプルにしている事も、HP10WW,TP10WWの特徴です。
既存の上位製品のセンサーの種類と比較した表が下記です。
LCDディスプレイで表示される情報 | |||
表示内容 | 既存の上位製品 | HP10WW,TP10WW | |
空気質 12秒前,過去24時間を反映 | ○ | ||
粒子状物質 PM 2.5 (PM2.5=1mmの400分の1) たばこの粉塵,バクテリア,アレル物質などの2.5um以下の微細な粒子の量 | ○ | ||
粒子状物質 PM 10 (PM10=1mmの100分の1) 花粉,ホコリ,カビ,ペットのフケなどの10um以下の粒子の量 | ○ | ||
ホルムアルデヒド(HCHO) | △ ※上位モデルのPH04,HP09WG,TP09NGの3種類にのみ有り | × | |
VOC (揮発性有機化合物) 有害なガス濃度。 住宅建材,木製家具,清掃剤,消臭剤・芳香剤などから放出されるもの | ○ | × | |
二酸化窒素(NO2) 燃焼によって放出される有害となり得るガス濃度。 調理時やストーブ稼働時などに出るガスや車の排気ガスなど | ○ | × | |
温度 | ○ | △ ※TP10WWにはなし | |
湿度 | ○ | × | |
空気清浄フィルター交換時期の進捗度 | ○ |
HP10WW,TP10WWのセンサー面での主なポイントは、
- 粒子状物質 PM 2.5
(PM2.5=1mmの400分の1) - 粒子状物質 PM 10
(PM10=1mmの100分の1)
にのみ、絞られている事。
例えば、これまでの主要製品だと、
VOC(揮発性有機化合物)センサー
がありました。
すると、
- ヘアスプレー
- 殺虫剤
などを使うと、瞬く間にセンサーが真っ赤になり、それまで仮にオート運転にしていたとしても、ブースとして最大運転に切り替わる仕組みがありました。
しかし、今回のHP10WW,TP10WWにはそれがなく、当製品の場合、センサーが検知する対象は微粒子のみなので、ざっくり言うと、
ハウスダスト(花粉,ホコリなど)
に絞っている訳です。
なお、非常に細かい話ですが、
今までは、微粒子とガスの両方を備えたセンサーだったのに対し、今回のHP10WW,TP10WWは『センサーが検知する対象が微粒子のみ』なので、トップのディスプレイ表示の文字が変更に。
これまで | HP10WW,TP10WW |
AQ=『Air quality』の略 | PM=particulate matter(微粒子状物質)の略 |
【注意】画像と実物のフィルターカバーの色は全く色味が違う!
カタログ,webなど |
実物 |
「本体下部のフィルターカバー部分が、初見の印象としては、“白いペンキの塗り立て”のような感じでした!(笑)」
HP10WW,TP10WWには3つの機能がないとは言え、空気清浄の質は既存現行品と一切変わらない|循環による部屋の隅々までの緻密な清浄が可能
どれだけ風量がある空気清浄機であっても、部屋は横に広がる以上、清浄したいスペースに均一に循環がもたらされたないと、広く均一な清浄はできません。
その点、
ダイソンは空気清浄機の循環による緻密な空気清浄の成果を、自社規格TM-003711により実証(通称:ポーラーテスト)
しています。
下記は、当検証方法のイメージ図です。
ダイソン空気清浄機|製品カタログ
具体的には、下記の試験方法を実施しています。
自社規格TM-003711の試験方法
(通称:ポーラーテスト)
- 試験に用いる粉じんサイズと量は、非常にハイレベル
☆物質サイズ
ウイルスレベルの超微小粒子状物質のみ
(※『ウイルスレベル』とは、通称PM0.1のサイズで1mmの10,000分の1)
☆量
10,000個 - 時間
60分間 - 試験空間
27m2(=約16畳)
(∵実際の住宅環境で機能させるため) - 検証方法
部屋の四隅と中心、計9か所にセンサーを設置(空間の端から端までくまなく検証)
こうした規格に基づき実証されているのが、ダイソン空調製品の大きな特徴です。
したがって、日本の空気清浄機の試験とは比べものにならない程、厳しい試験を要求しています。
- 一言で言えば『緻密さの追求』
- ウイルスクラス(※)の超微小粒子状物質のみを用いて、部屋の隅々まで均一に清浄し、いかに漏らさずに捕集・密閉できるか?
(※『ウイルスクラス』とは、通称PM0.1のサイズで1mmの1万分の1) - ☆いかに漏らさずに捕集・密閉できるか?
☆部屋全体をいかに均一に清浄できるか?
HP10WW,TP10WWを含んだ近年の主要モデルのダイソン空気清浄機は、10,000個のPM0.1レベルの超微小粒子状物質の99.98%を捕集
↓
言い方を変えれば、捕集できないロス率は0.02%(=10,000個中わずか2個!)
よって、近年の主要モデルのダイソン空気清浄機は『医療レベルの空気清浄機』と評価されています。
ダイソン空気清浄機 個々の製品の0.1μmの微粒子の除去率 | |
【該当製品】 (現行技術) 空気清浄機 TP09NG TP07(WS,SB) TP7AWN TP10WW 加湿機能付き空気清浄機 PH03(WSN,BN) PH04WGN ヒーター付き空気清浄機 HP09WG HP07(WS,SB,BN) HP10WW | 【該当製品】 左記以外 (旧型技術) |
フィルターの除去率 『0.1μmの微粒子を99.95%』 | |
【フィルター+本体】での0.1μmの微粒子の除去率 99.98% | 【フィルター+本体】での0.1μmの微粒子の除去率 99.88% |
表にあるように、もちろん、今回のHP10WW,TP10WWも該当します。
ダイソン空気清浄機は、ウイルスレベルのサイズのみを用いて試験しています。
逆に言えば、ウイルスレベルよりも粒子径が大きい、
要するに、
ウイルスと同等サイズのPM0.1クラスすら、ほとんど密閉してしまう
↓
それよりも粒子径が大きいハウスダストは1つたりとも漏らさない!
(例:花粉,ホコリ,ダニ,カビ)
という事が言えます。
それはすなわち、
- 花粉
- ほこり
- ダニ,カビなど
- PM2.5
などは、1度でも吸い込まれれば、1つたりとも室内に撒き戻してしまう事がありません。
つまり、稼働させればさせる程、着実に室内の空気に紛れた汚染物質が除去され、空気が浄化されていきます。
こんな質が高い空気清浄機は他に類を見ません。
だからこそ、『日頃の掃除=不要』に繋がる
HP10WW,TP10WWはもちろん、これまでの歴代のダイソン空気清浄機は、本体とフィルターとの間の密閉性が高いため、吸い込まれた全ての空気がフィルターだけを通ります。
しかも、フィルターの周囲にゴムパッキンまで施して密閉性を万全にしています。
したがって、下記の写真のように、フィルター以外の内部構造が汚れません。
なお、ダイソン空気清浄機の掃除(=メンテナンス)は、4,380時間ごとのフィルター交換をするだけです!
【まとめ】ダイソン空気清浄機で、HP10WW,TP10WWを買うと良い対象者とは?
さて、ここまでの話をまとめます。
2024年4月発売のダイソン空気清浄機•HP10WW,TP10WWには、下記の3つがありませんでしたね!
- モバイルアプリ連携,音声操作機能
- ディフューズドモード
- ガスセンサー(VOC,NO2)
ただ、『③ガスセンサーの有無』が購入の分かれ目になる人はいないでしょうから、実質、
- モバイルアプリ連携,音声操作機能
- ディフューズドモード
この2つの機能が要るか要らないかで判断してもらえれば、と思います。
確かに、既に『ディフューズドモード』搭載された諸般の製品が販売されてから6年が経ち、スマホアプリ連携においてはそれ以上以前の製品から可能でした。
よって、ダイソン空調製品の歴史を多少なりともご存じの方からすると、これらが無い製品が新製品では、“今更感”が否めないかもしれません。
しかし、機能性がフル搭載された現行品は、
約8万円(込)〜約12万円台(込)
もするので、
HP10WW,TP10WWはおすすめ!
- これから空気清浄機利用デビューする方
- 空気清浄機の予算は5〜6万円で考えている方
- 余計な機能は要らないけど、性能は妥協したくない方
と言えます。
【ダイソン空気清浄機•HP10WW,TP10WWはこちらから買えます】
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。