導入


「ダイソンは良さそうだけど、電気代が高いから買わない!」
売場で最もよく聞く言葉です。
「ダイソンは電気代高い」という “思い込み” だけで候補から外してしまう人が本当に多い!
そう、思い込みなのです。

「どうして、そう思うのですか?」
「1時間幾らくらいかかると理解していますか?」
と聞いても、

「私はそんな事知らない。口コミで見たし、使っている友人もそう言っていたから!」
といった感じで、ちゃんと仕組みを理解した上で批判している人はほとんどいません。
僕は、売場で何度もこうした相談を受けてきましたが、FP1級保有者として家計や支出の考え方も踏まえて見ると、
「ダイソンは電気代が高い」という口コミや口伝てだけで判断しているケースが本当に多い
と感じます。
しかし、ちゃんと理解した上で “それでもダイソン空調製品を選ばない” のは自由ですが、
“ちゃんと理解していたならば、すごくあなたに合っていたかもしれない”
↓
しかし、適当な情報で理解をやめ、選ばなかったとしたら…
↓
機会損失として、凄くもったいない
と思うのです。
また、電気代は何もダイソン製品に限る話ではないので、
事あるごとに「電気代が…」
では、何事においても本質を見誤ります。
したがって、当記事では、ダイソン空調製品を例にしながら、『電気代』の基本的な考え方を分りやすく解説します。
当記事を読み終える頃には、「電気代が高い・安い」を自分で判断できるようになります😊
⸻
コツを知れば電気代は誰でも30秒で計算できる|知識を持とう

あなたは、電気代を算出する公式を知っていますか?
電気代を気にするなら、まずこれを知らないと話になりません。
実は、家電の電気代の計算は難しくありません。
製品のラベルに書いてある『消費電力(W)』さえ分かれば、おおよその電気代はすぐ計算できます!
そして、その際に用いる式が、
おおよその電気代(1時間) ≒ ①[消費電力(W)÷1,000 ] ✕ ②稼働時間 ✕ ③電力量単価(約50円/kWh)
です。
式を見ると、
【電気代を構成する3要素】
- 消費電力(W÷1,000)
- 稼働時間(時間)
- 料金単価(円/kWh)
が出てきます。
では、これらが何を意味するのか、3要素を個別に見ていきます。
①消費電力|電化製品を使用する際の実際の電力消費量
電気代を構成する1つ目の要素は、消費電力です。
おおよその電気代(1時間) ≒ ①[消費電力(W)÷1,000 ] ✕ ②稼働時間 ✕ ③電力量単価(約50円/kWh)
『消費電力』とは、電化製品を動かすのに必要な電力(パワー)の指標。
と、世間的にはマイナスの印象で取られがちなのが消費電力です。
なぜ1,000で割る?|W→kWへと変換し、単位を合わせるため
家電製品の電気代を知る際、書いてあるワット数をそのまま使う訳ではありません。
kWh(キロワットアワー)
という単位を使うため変換します。
『1kWh』は、1キロワット(=1,000W)の電力を、1時間(= hour:アワー)消費した場合の消費電力量
要するに、1kWh=1,000Wは、1km=1,000mと同じ理屈の単位変換ですね!
なぜなら、電気代明細の使用量は『kWh』で記載されるため

(2026年6月9日〜7月8日)
上記の表は、僕の電気明細です。
(2026年6月9日〜7月8日)
ご覧の通り、
電気ご使用量→73kWh
と、使用電力量が『kWh』で記載されています。
しかし、家電製品カタログでは消費電力はW数で記載

(ダイソン空調製品)
上記は、ダイソン空調製品カタログの製品一覧表です。
小さくて見づらいかもしれませんが、赤線箇所が消費電力でW数で記載されています。
ヒーター機能付きの『AM15,HP10,HP12』では、
【最小/最大消費電力(W)】
✅️温風モード:1,400
✅️涼風モード:1桁〜2桁W
と記載されています。
このように、単位が製品情報と電気代計算の公式とで食い違っているので、変換する訳です。
悪者扱いされる消費電力はパワー(エネルギー)そのもの
ヒーターを例にして言うならば、
| 【ファンヒーター2機種を比較した時の消費電力の高低と温かさの関係】 | ||
| 【メリット】 | 【デメリット】 | |
| 【消費電力が高い】 | ✅️温まるまでが早い ✅️温まり方が強い ◎性能としての満足度が高い | 消費電力が低い方の製品と比べると「電気代は高い」 |
| 【消費電力が低い】 | 消費電力が高い方の製品と比べると「電気代は安い」 | ✅️温まるまでが遅い ✅️温まり方が弱い ◎性能としての満足度が低い |
という事です。
なお、『高い,低い』は相対的なので、また違う製品と比較すると事情が異なります。
さて、ここで大事な事を言いますが、
温かさの恩恵と消費電力は、トレードオフ
※両立できない関係性
↓
すなわち、速暖と温まりの満足度を高めたければ、自ずと選択するファンヒーターの消費電力も高いものとなる
言い換えれば、

「速暖と満足する温まりを得たいけど、消費電力は低いものがいい!電気代は払いたくない!」
といったワガママは通用しません🤣
“満足する恩恵を受けたのに、負担はしたくない(=渋る)” というのはありえません!
なお、
ダイソンのヒーター機能の消費電力は、一律で可変幅はありません!
つまり、
【ダイソン空調製品のヒーター機能の消費電力】
というように、1,400W消費するモデルと1,200W消費する製品があります。
したがって、ヒーターモードで、どの風量設定や温度設定にしていたとしても、消費電力は変わりません!
消費電力と稼働時間の関係をグラフで見てみよう
縦軸に消費電力、横軸に稼働時間を取っています。

この4ブロックのうち、注意すべきは『左上と右下』の2ブロックです。(他の2ブロックは当たり前!)
これも、1つずつ見ていきます。
1)『消費電力:高い,稼働時間:短い』の場合
ダイソン空調製品のヒーター機能で言うと、
【ダイソン空調製品のヒーター機能の消費電力】
というように、1,400W消費するモデルと1,200W消費するモデルがあると、先ほど説明しました。
1,400Wモデルを例に挙げると、同じ1,400Wを消費する場合でも、例えば、6時間稼働させた場合と2時間稼働させた場合とでは、
| 【1,400W消費するモデルを6時間と2時間使う場合】 | |
| 1,400Wを6時間稼働させた場合 | 1,400W÷1,000×6 =8.4 |
| 1,400Wを2時間稼働させた場合 | 1,400W÷1,000×2 =2.8 |
当然、使用電気量は3倍(∵8.4÷2.8)の差が出ます。
この数値は、電気代の元となる数値です。
(この数値に、料金単価(円/kWh)を掛ければ電気代が出ますが、それは後述)
つまり、
という事です。
多くの場合、
“電気代が高い” と喚く人は、消費電力が高い暖房家電を、ダラダラとつけて稼働時間を長くしてしまっているのが実情
です。
2)『消費電力:低い,稼働時間:長い』の場合
今度は、下記の条件で比較してみます。
| 【1,400W消費するモデルと600W消費するモデルとの比較】 | |
| 1,400Wのダイソンを3時間稼働させた場合 | 1,400W÷1,000×3 =4.2 |
| 600Wのヒーターを12時間稼働させた場合 | 600W÷1,000×12 =7.2 |
いかがですが?
いくら、消費電力が1,400Wに対して、約43%(∵600÷1,400)も小さい600Wのヒーターを使ったとしても、
W数が低かろうと、“ダラダラと”長時間稼働させていれば、その場合、目的を持って本当に必要な時間だけ稼働させた1,400Wよりも余計に電気代がかかります!
こうして見ると、電気代にとって曲者(くせもの)となるのは、むしろ『稼働時間』だと言えます。
無意味にダラダラとつけるのではなく、“目的を持って必要な時に絞り” 稼働させるのが大事です。
②使用時間|電気代は稼働時間に比例
電気代を構成する2つ目の要素は、稼働時間です。
おおよその電気代(1時間) ≒ ①[消費電力(W)÷1,000 ] ✕ ②稼働時間 ✕ ③電力量単価(約50円/kWh)
稼働時間が長くなるという事は、その分たくさんの恩恵を受けた,あるいは、ムダ遣いしたので、その分は当然負担します。
ネットカフェやコワーキングスペースでも、従量制で長時間利用すればその分、代金を支払いますよね! 電気代も同じ!
③全部ひっくるめた電力量単価(約50円/kWh)
電気代を構成する3つ目の要素は、電力量単価です。
おおよその電気代(1時間) ≒ ①[消費電力(W)÷1,000 ] ✕ ②稼働時間 ✕ ③電力量単価(約50円/kWh)
まず、ここで非常に重要な注意点があります。
それは、
世帯によって契約しているアンペア(A)も違えば、契約している電気料金プランも違う
↓
1kWhあたりの電力量料金は世帯ごとに異なる!!
↓
家族構成によって電気使用量が大きく異なるから
という事です。

また、
近年では『電力自由化』で、電力会社や料金プランを自由に選択できるようになっているため、ますます、料金単価(円/kWh)の多様化が起こっています。
先程の僕の『電気料金明細書』がこちらでした。

(2026年6月9日〜7月8日)
僕の当月の料金単価は、全部ひっくるめて計算すると、26.7円/kWh(税込)という事です。
内訳は、下記の通り。
【電気代の内訳】
- 基本料金
0円(∵902.25−902.25) - 電力量料金
2,175.40円 - 燃料費調整額
−524.87円 - 再エネ発電促進賦課金
305円
これを計算すると、1,955円。
それを『使用電力量|73kWh』で割ると、
1,955円(①〜④)÷73=26.7
∴26.7円/kWh
です。

26.7円/kWhと非常に安く見えますが、
僕の場合、当電気会社に乗り換えて間もないので 『基本料金が無料期間中』である事、また、『燃料費調整額がマイナス月』であった事が要因です。
これが、もし、同明細で、基本料金も燃料費調整額も発生していたならば、
1,955+902.25+524.87=3,382.12円
↓
3,382.12円÷73=46.33円/kWh
となるところでした。
家電製品販促物の目安電気代との乖離に注意
家電の販促物(カタログやPOPなど)に書かれている『1kWh=31円』という目安単価は、基本となる『電力量料金(従量料金)』のみの目安に過ぎません。
実際の電気代は、今、僕の電気明細で見たように、もっと複雑な仕組みで計算されているため、
販促物の数字だけを鵜呑みにすると、実際の請求額を見て「思ったより高い」と感じる原因
になります。
【家電の販促物に含まれていない固定費と2つの変動費用】
販促物の『31円』には、以下の費用が含まれていません。
- 基本料金
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)
再エネ普及のために全国一律で課される費用
(年度ごとに単価が見直される) - 燃料費調整額
原油や石炭などの燃料価格に連動して毎月プラスまたはマイナスされる費用
これらを全部ひっくるめて見た僕の事例では、
46.33円/kWh
でした。
『31円』という数字の算出背景を見ると、販促物の電気代がいかに “限定的な条件でのみ成立する数字であるか” がよく分かります。
家庭の電気代を払う立場からすると、
これらも含めて電気代として払うので、見せかけだけの金額ではなく、トータルとしての実態を見ておくのが筋
だと思います。
あなたとは、家族構成も使用量も、ましてや、契約している電力会社や料金プランも違うでしょうから、自分の料金単価を確認しておく事をおすすめします。
ただ、小難しい事を考えるのが苦手な方もいると思いますので、『電気代算出の必殺係数』をお教えします。
約50円/kWh
→全部ひっくるめた電力量単価
電力量単価(50円/kWh)を掛けて計算すれば大きく外しません。
これで、電気代算出のための全ての要素が出揃いました。
おおよその電気代(1時間) ≒ ①[消費電力(W)÷1,000 ] ✕ ②稼働時間 ✕ ③電力量単価(約50円/kWh)
今後も、電気代が変動する可能性は十分あるため、固定でいくらと決めつけず、都度、その時の情勢に応じて、自分で計算ができるようになっておきたいものです。
全ての要素が出揃ったので、ダイソンの電気代を計算
これまでは、計算式に登場する要素を要素別に順番に見てきました。
では、実際に計算してみましょう。
おおよその電気代(1時間) ≒ ①[消費電力(W)÷1,000 ] ✕ ②稼働時間 ✕ ③電力量単価(約50円/kWh)
ここでの料金単価は50円/kWhではなく、僕の46.33円/kWh(税込)を用いて計算してみます。
例)ダイソンヒーターモードで稼働させた場合![]() | ||
| 【要素】 | 【W数】 1,400W | 【料金単価】 46.33円/kWh (税込) (自分の場合) |
| 【稼働時間】 | ||
| 1時間稼働させた場合:64.86円(税込) (1,400÷1,000×1×46.33) | ||
| 3時間稼働させた場合:194.58円(税込) (1,400÷1,000×3×46.33) | ||
| 8時間稼働させた場合:518.89円(税込) (1,400÷1,000×8×46.33) | ||
いかがですか?
コツさえ分かれば、単なる算数ですよね!
ただし、ここで一つ注意があります。
この計算だけで「ダイソンは電気代が高い」と判断してしまうと、実は製品の使い方まで誤解してしまうケースが少なくありません!
次は、販売現場でも特によく見かける『Hot&Coolの4つの勘違い』を見ていきましょう。
⸻
ダイソン空調製品のHot&Cool『4つの勘違い』

7年超に及ぶ現場での何千,何万もの接客経験から、ダイソンHot+Coolを使っている人、あるいは、購入を検討している人は、大方、次の4つの勘違いをしています。
その
『4つの勘違い』とは製品の理解
です。
それがないか、あるいは、思い込んだ使い方をしているかが原因で、その4つの勘違いのほとんどが、余計な電気代膨張へと繋がっているため、至急、認識を改める必要があります!
『4つの勘違い』とはこちらです。
- coolとhotを分けて考えずに、一括りに「ダイソンの電気代は高い」と思い込んでいる
- 設定温度を上げれば上げる程、排出される温風の温度が高くなると思い込んでいる
- 扇風機モード(=cool)だけだと冬は使えず、Hot+Coolを買わないと1年中使えないと思い込んでいる
- 夏は扇風機,冬はヒーターとして使おうと決めつけている
では、1つずつ順に簡単に解説していきます。
①ダイソン空気清浄機の電気代は、coolとhotを分けて考えなければならない
販売現場に立っていると、毎日必ず聞かれる質問がこちらです。

「ダイソンのHot+Coolが欲しいけど、電気代が高いよね?」
と尋ねられます。
そこで、

お客様、まず、ヒーターモードと扇風機モードとで電気代が大きく違うという事はご存知ですか?
おっしゃるように、ヒーターの電気代はそれなりにかかりますが、扇風機モードだと風量最大で1時間稼働しても、電気代は僅か1円程度ですよ!
と回答すると、

「えっ!? そうなの!?」
というように、ヒーターモードと扇風機モードとで電気代が大きく違うという認識をされていない人も少なくありません。
AM15という製品で言うならば、
【AM15のワット数のモードによる違い】![]() | |
| 【空気清浄+扇風機モード】 | 2〜30W |
| 【空気清浄+ヒーターモード】 | 1,400W |
というように、必要とするワット数、つまり、必要なエネルギー量が明らかに違います。
例)ヒーターモードで稼働させた場合![]() | ||
| 【要素】 | 【W数】 1,400W | 【料金単価】 46.33円/kWh (税込) (自分の場合) |
| 【稼働時間】 | ||
| 1時間稼働させた場合:64.86円(税込) (1,400÷1,000×1×46.33) | ||
| 3時間稼働させた場合:194.58円(税込) (1,400÷1,000×3×46.33) | ||
| 8時間稼働させた場合:518.89円(税込) (1,400÷1,000×8×46.33) | ||
これは、前章で見た通りですね!
一方、扇風機モードの場合はこちらです👇
例)扇風機モードで稼働させた場合![]() | ||
| W数 最大30W | 料金単価 46.33円/kWh (税込) (自分の場合) | |
| 【稼働時間】 | ||
| 1時間稼働させた場合:1.38円(税込) (30÷1,000×1×46.33) | ||
| 3時間稼働させた場合:4.16円(税込) (30÷1,000×3×46.33) | ||
| 8時間稼働させた場合:11.11円(税込) (30÷1,000×8×46.33) | ||
⸻
いかがですか?
断然の差が出ますよね!
空気を温める熱量は、それなりに必要だという事!
↓
それに、昨今の電気代高騰が起こるよりも前の電気代相場を覚えていると、感覚的にどうしても比較してしまうので、高く映るのも仕方ありません!
ところで、確かに、ヒーターモードだと上記のような電気代がかかりますが、
しかし、だからと言って、
オンペース(=このままのペース)でかかり続けるか?
と言うと、必ずしもそうではありません。
なぜなら、ダイソンのヒーターモードには、『自動温度制御機能』があるからです!
よって、次はその解説です。
②設定温度をいくら上げても、排出される温風の温度は変わらない
ダイソン空調製品のヒーターは、
温度設定が37段階(1〜37)
※AM15は21段階(12~32)
です。
しかし、
この段階を高めれば程、出力される温風の温度が上がるかというと、実は全く変わりません!
なぜなら、ダイソン空調製品のヒーターの消費電力は機種により2パターンに分かれますが、この数値は、どんな利用をしても一律で変わらないからです。
【ダイソン空調製品のヒーター機能の消費電力】
もし、設定温度を上げれば上げる程、排出される温風の温度も上がるならば、
ワット数も、
という可変の形でカタログ等に書きますが、そうではありません。
では、この温度設定とは何なのか?
答えはこうです!
非常に重要!!
設定温度とは、着地してほしい部屋の『ゴール温度』を幾つにするか?を自分で指示したもの
分かりますか?
【例えば…】
仮に、室温17度の時に室温25度まで高めて欲しければ、温度設定を25度にする
という事です。
エアコンと同じですよね!
そう考えると、
室温ですから温度設定を30度にする必要はないし、ましてや、最大の37度(※機種による)にまで上げる目的もないはず!
↓
37度って、人間の発熱温度ですからね(笑)
↓
“製品としてはそこまでの設定ができる” という事!
しかし、そもそも、37度に設定したところで、
省エネ性能に優れていない部屋や『規定の適用床面積』を超える部屋で使う場合、まず37度に達する事はありません!
すると、
設定温度に到達できないため、自動温度制御へ移行できず、ヒーター運転が長時間続いてしまう
↓
結果、稼働時間が長くなってしまう!
その挙げ句、

「電気代が高すぎる!」
と感じてしまうケースも少なくありません。
そうならないために、よく製品を理解してから使いましょう!
設定温度に達するとヒーター稼働が停止|その後は、設定温度を維持するためだけに稼働

先程、説明した設定温度を意識して適正な温度設定をすると、
グラフのように、
【ヒーター稼働時間は最小限!】
だけヒーターが稼働します。
逆に言えば、
【例えば…】
つまり、ダイソンのヒーターは『暖め続けるヒーター』ではなく、“設定温度を維持するために必要な時だけ暖めるヒーター” という事です。
一般的なセラミックファンヒーターは、数千〜2万円程度の製品が多く、弱・強(600W・1,200Wなど)を利用者が切り替えて使うタイプが主流です。
基本的には、利用者側で停止させるまで暖房を続けます。
一方、ダイソンは、出力を利用者が選ぶのではなく、室温を設定するタイプです。
設定温度に達するとヒーターを停止し、室温が下がった時だけ再び稼働します。
つまり、両者の根本的な違いは、
『出力を制御するヒーター』か、『室温を制御するヒーター』
かという点にあります。
③AMシリーズ以外のダイソン製品の主目的は『空気清浄機』|ヒーターがなかろうと年中使える!

「扇風機モード(=cool)だけだと冬は使えないから、Hot&Coolでないと1年中使えないわよね?」
と言う人が後を絶ちません。
これは、“そう思い込んで” 買って、「電気代が高い」と言って相談に来たお客様からも言われますし、
また、これから買おうとする消費者からも、
空気清浄がベースの『TPシリーズ(ヒーターなし)』と『HPシリーズ(ヒーターあり)』の二択で迷っている時
に言われる事が多い言葉です。
ですが、

シャープやパナソニックなどの空気清浄機も、上や手前に風を出していますよね?
その風を、
【空気清浄機が出す風】
と言いますが、それは、ダイソン空気清浄機も全く同じ!
ダイソン以外の空気清浄機で言う『排気』を面で水平に出しているから、
と言っているだけです。
吸い込んで清浄した風を水平にかつ回転させながら出しているので、扇風機っぽいですよね?
したがって、この風は、
シャープ,ダイキン,パナソニックなどの空気清浄機が出している風と役割は同じ!
なぜなら、空気清浄機の一動作の排気を『扇風機』と言っているだけ!
つまり、
【電源を入れたら、必ず空気清浄をする!!】
<吸い込んで清浄した風を>
『扇風機』と呼んでいる送風で排気するか、それとも、『ヒーター』として排気するのか?
↓
空気清浄機,扇風機,ヒーターが別個に動く訳ではない!
↓
電源を入れた以上、必ず風は出る!
↓
その風を『送風』として出すのか『ヒーター』として出すのかだけの話!
という事です。
しっくり来ましたか?
ダイソン以外の空気清浄機を「ヒーターがないから夏しか使えない!」と言わないですよね?
シャープ,ダイキン,パナソニックなどの空気清浄機を見て、

「これ、夏しか使えないでしょ!」
と言わない事と同じ。
したがって、
ダイソン空気清浄機も、ヒーターが無かろうと一年中使える
訳です。

「それは分かったけど、それでも冬は寒いんじゃないの?」
という疑問が湧くと思いますが、ほとんどの場合寒くありません。
暖房をつける時期だと、自ずと、部屋にエアコン暖房からもたらされた『熱』があります。
(※エアコンがない,利用できない部屋のケースを除く)
ダイソン空調製品は、部屋の空気を吸い込み、清浄した風を送り出します。
その気流が室内の空気を撹拌するため、暖房によって生まれた熱も部屋全体へ広がりやすくなります。

(エアマルチプライアーテクノロジー)
『エアマルチプライアーテクノロジー』により、周囲の空気を巻き込みながら広範囲へ気流を届けます。
その結果、室内の空気が撹拌され、暖房によって生まれた熱も部屋全体へ広がりやすくなります。
しかし、それだと抽象的なので、ダイソン空気清浄機は、平たく“扇風機としても使える” と言っているだけです。
この風こそが、“部屋の温度ムラを小さくするのに必要” です。
そのため、
出てくる排気の温度感は、”部屋全体の温度に準じたもの“
となります。
だからこそ、ヒーター機能がないモデルでも、ダイソン空気清浄機は冬でも選ばれています。
すなわち、
【吸い込んで出すため、部屋の熱量相当の風が出る】
という事。
なお、2つ目の「暖房をつけておらず部屋が寒ければ→当然寒い」は、ダイソンの空気清浄機だけの話ではありません!(笑)
他の空気清浄機でも一緒です。
④「夏は扇風機,冬はヒーターとして使う」という意識では短絡的すぎる
前項③を読んで分かったと思いますが、
冬でもほとんどのシチュエーションでは、cool(=扇風機,送風)でいい
訳です。
また、『①coolとhotの電気代比較』で分かったように、
そもそも、冬の間、ずっとhotだと電気代が相当高くなる!(∵ヒーターの稼働時間が非常に長くなるため)
「ダイソンの電気代が高い!」と喚く人は、大抵これが主たる原因です!
したがって、今後は、
【製品理解,電気料金事情を踏まえたHot&Coolの賢い利用】
【coolでは支障がある,あるいは『hot』の方が便利な時だけ】
✅️hot(ヒーター)モード
⸻
【1年の大半の基本モード】
✅️cool(=扇風機,送風)モード
このように考えるといいでしょう。
なぜなら、ダイソンも空気清浄機ですから、他のメーカーと同じく、基本は送風モードでいいのです。
では、
cool(=扇風機,送風)モードだと支障がある,あるいは、hotモードである方が便利な時とは、どんな時か?
僕が長年見てきた中で、ダイソンHot+Coolのヒーターが本当に役立つのは、次の4場面です。
- 【一時的–1】
☆エアコンなどのメイン暖房が暖まり始めるまで - 【一時的–2】
☆朝出かけるまでの短時間
(エアコンなどのメイン暖房をつけず) - 【補熱】
☆メイン暖房が及びづらい自分周り
☆メイン暖房だけでは足りない日 - 【移動】
☆脱衣所(ヒートショック対策)
☆暖房がない部屋へ移動させての一時利用
⸻
つまり、Hot+Coolのヒーターは『冬の間ずっと使う暖房』というよりは、“必要な場面だけ賢く使う補助暖房” という位置付けが賢明です。
では、メイン暖房として使うエアコンと比べると、電気代はどう違うのでしょうか?
⸻
エアコン暖房とダイソンヒーター、電気代が安いのはどっち?

結論から言えば、
長時間暖房を使うなら、エアコンの方が電気代は安くなるケースがほとんど
です。
その理由は、エアコンには『インバーター制御』が搭載されているからです。
室温が設定温度に近づくと自動で消費電力を細かく調整し、必要最低限の電力で暖房を維持できます。
一方、ダイソンHot+Coolにはエアコンのようなインバーター制御はありません。
しかし、一般的なセラミックファンヒーターのように、『弱・強』を利用者が選び、暖め続ける仕組みともまた異なります。
ダイソンは、セラミックファンヒーター分類の中では珍しく、
室温制御機能により、設定温度へ達するとヒーターを停止し、室温が下がった時だけ再びヒーターを稼働させるため、無駄に暖房を続けない設計
です。
それでも、長時間暖房を使い続ける用途では、インバーター制御で消費電力を細かく抑えられるエアコン暖房の方が、電気代は安くなるケースが多いと言えるでしょう。
更に、暖房効率という視点で見ても、エアコンに軍配が上がる
ダイソンHot+Coolのヒーターは、1.4kW(※消費電力)の電熱ヒーターで暖めます。
一方、一般的な6〜10畳用エアコンは、2.5〜3.6kW前後の暖房能力を持ち、部屋全体へ一気に熱を送り込めます。
つまり、
部屋全体を暖めるに足る熱を、部屋に一気にもたらす役割はエアコンの方が得意
です。
だからこそ、まずはエアコンで部屋全体へ “ガッと” 熱を入れ、その後は、ダイソンをCool(送風)モードで運転し、
『エアマルチプライアーテクノロジー』によって暖かい空気を部屋全体へ循環させる使い方がめっぽう効率的です。
必要な場面だけHotモードを併用すれば、暖かさと電気代のバランスも取りやすくなります。
が全部繋がってきましたね!
『ダイソンをメイン暖房として使うか、補助暖房として使うか?』ではなく、“エアコンと役割分担させる”、エアコンを主とした方がダイソンが輝きます😊
しかし、ヒーターの消費電力だけを見てダイソンHot+Coolを選択肢から外すのは早計
ここで、勘違いしてほしくない点があります。
ダイソンHot+Coolは、部屋全体を何時間も暖め続ける暖房機として作られた製品ではありません。
もちろん、あなたの使い方として部屋全体を暖める目的で使う事自体は自由です。
それでも、前章で紹介したような、『ダイソンHot+Coolのヒーターが本当に役立つ4つの場面』に絞って使う事で、電気代以上の快適さや利便性を実感できます。
- 【一時的–1】
☆エアコンなどのメイン暖房が暖まり始めるまで - 【一時的–2】
☆朝出かけるまでの短時間
(エアコンなどのメイン暖房をつけず) - 【補熱】
☆メイン暖房が及びづらい自分周り
☆メイン暖房だけでは足りない日 - 【移動】
☆脱衣所(ヒートショック対策)
☆暖房がない部屋へ移動させての一時利用
つまり、エアコンとは、目的と用途そのものが違います。
暖房カテゴリーは同じでも、役割が違う製品です。
だからこそ、ダイソンHot+Coolの “ありがたみを強く感じる場面” で使えば、電気代は単なるコストではなく、快適さを得るための投資という見方もできます。
⸻
まとめ

「ダイソンは電気代が高い」という口コミや口伝て(くちづて)だけで判断すると、本来、自分に合っていたかもしれない製品まで候補から外してしまう可能性があります。
大切なのは、
という基本を理解した上で、 “自分はどんな場面で、どのように使うのか?” を考える事です。
特に、自分で工夫できるのは『使用時間』です。
当記事で紹介したような使い方を意識するだけでも、無駄な稼働時間を減らせるため、電気代は大きく変わります。
長時間部屋全体を暖めるなら、エアコン暖房の方が電気代は安くなるケースがほとんどでしょう。
しかし、
エアコンで部屋全体を暖め、ダイソンは空気を循環させながら、“必要な場面だけ” Hotモードを使う!
このように役割分担させる事で、ダイソンHot+Coolは電気代以上の快適さや利便性を発揮します。
つまり、『電気代が高いかどうか』ではなく、
という視点で選ぶ事が、後悔しないためのポイントです。
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① ダイソン空調製品の選び方
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② 空気清浄機の選び方(何を基準に選べばいいのか)
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【この記事を書いた人】
ワタル
家電量販店で掃除機・空調家電を担当。
家電製品アドバイザー『エグゼクティブ等級』プラチナグレード保有。
家電量販店での販売歴20年超で今も現役。
(内、ダイソン製品販売経験7年超)
6年に及ぶ空調家電の販売経験を経て、2025年から掃除機も担当。
空調家電で培った『空気の流れ』や『構造理解』の
視点を掃除機に応用し、
✅吸引性能
✅フィルター設計
✅空気の流れ
✅メーカーごとの設計思想
など、
カタログでは分からない掃除機の構造や性能差を、
実際の販売現場の視点から解説しています。
掃除機と空気清浄機は『家電』というより、
空気をコントロールする機械だと考えています。





