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加湿器スチーム式のメリット|気化,蒸発,沸騰の理解が加湿器を制す

加湿器スチーム式のメリットが知りたい人

加湿器スチーム式のメリットってどうなんだろう?電気代が高いと聞くし、その割に、加湿の適用床面積を見ると、気化式や気化式ハイブリッドよりもずいぶんと狭いし

こういった疑問に答えます。

当記事を読むメリット
  • 数ある加湿方式の中で、加湿能力はスチーム式がNO.1だと理解できる
  • よく比較される気化式(気化式ハイブリッドを含む)との違いを『気化/蒸発/沸騰』という理科の概念で根本から理解できる
  • 「加湿器を買ったのに、湿度が上がらない」という失敗を回避できる
記事の信頼性:僕が書いています!
ワタル
  • 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート
  • 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中
  • “空気” が大好きで、休日でも勉強や追求に余念がない
  • 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える
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目次

加湿器スチーム式のメリット|気化,蒸発,沸騰の理解が加湿器を制す(気化,蒸発,沸騰の違い)

まずは、『気化』という言葉の定義から。

気化
→物質(※加湿器の場合は『』)が液体から気体に変わる現象

蒸発:気化式,気化式ハイブリッド
沸騰:スチーム式
③昇華(※加湿器の場合は関係なし)

①〜③までを含めた物質が気体化する現象の総称

こうして見ると、意外にも“スチーム式も気化式も一定の共通点がありそう”な事が分かります。
(大きく見た気化の枠組みに入っている)

ではまず、【気化式/気化式ハイブリッド】が属する『蒸発』から詳しく見ていきます。
(スチーム式の属する沸騰との対比)

『蒸発』の定義|物質の表面において“のみ”気化する現象(気化式/気化式ハイブリッドが該当)

蒸発→物質の表面において“のみ”気化する現象

言い換えれば、気化が液体(=水)の表面からしか起こらない現象。

ここが

『沸騰』と最も違う点

です!

しかし、水の沸点である100℃に満たない温度でも液体から気体への状態変化が起こるのが『蒸発』とも言えます。

これは、例えば、

時間が経てば…
  • 濡れた選濯物や髪が乾く
  • コップに入れた水を長時間放置すると、かさが減ってしまう

という現象を考えれば納得ですね!

なぜそうなるかというと、

『蒸発』をもう少し詳しく

液体状態の水分子は液体内を動き回っている
    
水分子の中には、沸点より低い温度でも気体に相当するエネルギーを持った水分子も存在しているから
    ↓
それら高いエネルギーを持った水分子は、ある拍子に液体である水分子の集まり』から飛び出す事がある
    ↓
言い換えれば、水分子の一部が少しずつ空気中に飛び出していく事で少しずつ水が減っていく

    
つまり、空気中に逃げていく現象蒸発

これが、表面からの気化であり『蒸発』の事です。

そして、この仕組みを利用したのが【気化式/気化式ハイブリッド】です。

では次は、沸騰です。

『沸騰』の定義|物質の表面はもちろん、“内部からでも”気化が起こる現象(スチーム式が該当)

沸騰→物質の表面はもちろん、“内部からでも”気化が起こる現象

この

内部からでもというのが、蒸発と沸騰の大きな違い

であり、

これが【気化式/気化式ハイブリッド】とスチーム式のパワーの違いに直結します。

ここを理解しておかないと、加湿器選びで失敗します!

つまり、沸騰の場合、

液体の表面にかかる圧力液体が水蒸気になろうとする時の圧力

という状態に達すると、

水分子は“内部からも”気化を始めます。

要するに、

蒸発と沸騰の違い

『蒸発』という表面のみの気化による空気中に出ていく水分子の量
『沸騰』という表面はもちろん内部からの気化も含めた空気中に出ていく水分子の量
    
◎比較すれば、右辺の『沸騰』の方が圧倒的に出ていく水分子の量が多い

訳です。

なお、水の沸点はおよそ100度(厳密には99.974度)です。

沸点とは、液体が沸騰する時の温度
    ↓
物質の温度を上げて原子や分子の運動が激しくなると、最終的に1つ1つがバラバラになる
    ↓
個体-液体-気体という『物質三態』の中で、最も激しく暴れている状態気体

このように、

物質の表面はもちろん、“内部からでも”気化が起こる現象に加えて…
    ↓
更にスチーム式は水を沸騰させているので、水分子の熱運動が猛烈に活発になり、その掛け合わせにより『気化反応』が加速される

のもスチーム式のパワーの理由です。

したがって、スチーム式は、よく比較される気化式(気化式ハイブリッド)よりもパワーがあり、加湿能力が格上です。

加湿器の適用床面積『スチーム式気化式(気化式ハイブリッド)』の表示は無視していい

ここまで、『気化,蒸発,沸騰』の原理からスチーム式加湿器のパワーの裏づけを解説してきました。

しかし、中には、

イマイチ納得していない消費者

「『気化,蒸発,沸騰』の違いは分かったけど、スチーム式よりも気化式や気化式ハイブリッドの方が加湿器の適用床面積の数値が大きく書いてあるぞ!」

と思う人もいると思います。

確かに、『加湿器の適用床面積』と書いてあると、

適用床面積=加湿が可能な部屋の広さ

であると思い込んでしまうのも無理はありません。

しかし、

加湿器の適用床面積は、加湿できる部屋の畳数や平米数(㎡)ではありません!

それと同時に、この数値の大小はスチーム式の場合、関係ありません。

現に、この数値の大小のみをアテにしたために、

加湿器を買ったのに、湿度が上がらなくて後悔している消費者

せっかく加湿器を買ったのに、湿度が上がらない

と、加湿器の購入後に悩んでいる人がたくさん!

論より証拠に、

『加湿器 湿度』のキーワードで検索している人のうち、『加湿器 湿度 上がらない』と検索する人は第1位!

Googleより

それだけ、多くの人が悩んでいます。

湿度を上げるためのキーワードは、

水の体積を増やす事!
    
そのためのカギが『沸騰』

です。

なお、当記事は、『スチーム式のメリット』を解説する記事のため、『加湿器の適用床面積』や『水の体積』の話は別記事で詳説しています。

P.S.『加湿器』の購入は、人生で何度もなす行為なので、この機にしっかりと理解しておくとメリットが計り知れないです!

P.S.|加湿器の適用床面積の正しい理解

P.S.|湿度を上げるには『体積』に着目

当記事とこれら2記事を読んでもらうと、スチーム式のパワーが正しく理解できます。

【まとめ】理科の知識を実生活に応用すれば、加湿器選びで失敗しない!

ここまで、『気化,蒸発,沸騰』あるいは『体積』(※参照記事)といった理科の知識で解説してきました。

家電製品購入の中でも、加湿器ほど理科の知識が役立つ製品は他にありません。

それも、中学生程度の平易かつ誰もが勉強してきた知識で、なおかつ生活に身近な知識です。

ここで得た知識が実生活にも応用が効くと幸いです。

今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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