象印加湿器の電気代|危惧する人もいるが複眼的に見れば大きな武器に

象印加湿器の電気代を危惧している人

象印のポットみたいな加湿器がよく売れているみたいだけど、電気代が高いと聞くんだよな。近年、電気料金はグッと上がったし、象印は避けた方がいいのかなぁ?」

こういった疑問に答えます。

当記事を読むメリット
  • 象印加湿器(スチーム式)の電気代に対する間違った思い込みが解消できる
  • この電気代を投資する事によって得られる恩恵の方が、かえって大きいと理解できる
  • 象印加湿器が積極的に使いたくなる
記事の信頼性:僕が書いています!
ワタル
  • 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート
  • 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中
  • “空気” が大好きで、休日でも勉強や追求に余念がない
  • 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える
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象印加湿器の電気代|危惧する人もいるが複眼的に見れば大きな武器に

象印加湿器を検討している人の懸念No.1は『電気代』です。

現に、ツイッターでも下記のように捉えられており、ポジティブに捉える人はほとんどいません(笑)

しかし、当記事の結論となる僕の主張を言うと、

世間的にはデメリットのように言われますが、象印加湿器の電気代はデメリットでもなんでもありません!

仮に、この電気代が発生しない象印だったならば

×掃除が大変
×カビ,雑菌への対処が必要
(いわゆる不衛生)
×部屋が大して加湿されない

と言えます。

このように、象印加湿器に限らず、

人はデメリット的側面に強く反応しますが、どんな事でも様々な側面があります!

確かに、電気代というピンポイントだけで見たならば、少しでも安い方がいいに決まっています。

しかし、電化製品はあらゆる価値の複合体のため、電気代以外の視点で見ると様々なメリットがあり、象印加湿器の場合、圧倒的にメリットが上回っています。

そのメリットを得たい人にとっては、

電気代はれっきとした『投資』

です。

象印加湿器が高いと言う人は、それらの価値を知らない、あるいは気づいていないだけ。その価値は当記事でしっかり解説します!」

では、本題に入っていきます。

象印加湿器の電気代が高いと言う人|具体的にいくらか分かりますか?

象印加湿器の電気代が高いと聞いて避けている人

象印加湿器の電気代は、めっちゃ高い!」

もし、現状のあなたがこの人のような認識であるならば、質問です。

では、象印加湿器の1時間当たりの電気代は、いくらですか?」

仮にこれに答えられる上で、なお「高い!」と言うならば、それはあなたの尺度ですから結構でしょう。

しかし、

世間のこれまで接客してきた全てのお客様、誰一人と答えられた人はいませんでした!

にも関わらず、

象印加湿器の電気代が高いと聞いて避けている人

象印加湿器の電気代は、めっちゃ高い!」

と言い続けているのはいかがなものでしょうか?

まず、象印加湿器の場合、湯沸かし時と加湿時とで消費電力が違う

下記は、象印加湿器4モデルの消費電力の比較表です。
(型番はいずれも2023年モデル)

EE-RS35
EE-DD35EE-RS50EE-DD50
湯沸かし時985W
加湿時305W410W

給水したタンク内の水を一気に沸騰させて、沸騰したお湯の蒸気で加湿する方式です。
(ポットと同じですね!)

まず、ここで、

確かに、湯沸かし時は985W消費しますが、これがずっと続く訳ではありません!

象印の取り扱い説明書によると、湯沸かしは、

象印加湿器|取扱説明書

というように、通常モードでおよそ20〜30分弱。

仮に、『30分』で湯沸かし完了した場合、

985W÷1,000×電気代単価×1/2
(∵30分)

※電気代単価は各家庭による

自分の場合は37.2円のため、
985÷1,000×37.2×1/2=18.3円

となり、1回あたりの湯沸かし単価は18.3円となります。

トピック|電気代の構造
(自身の2023年1月9日〜2月8日の電気明細より)

下記は、自身の2023年1月9日〜2月8日の電気明細です。

自身の電気明細
(2023年1月9日〜2月8日)

その①〜④を全部ひっくるめて、僕の場合はガスもセット申し込みなので、その下の『ガスセット割』まで計算し、

その総額を『電気後使用量』(212kWh)で割ると、37.2円/kWh(税込)という事です。

(1時間での1kWあたり)

電気代の内訳
  • 基本料金
    0円
  • 電力量料金
    6,105円60銭
  • 燃料費調整額
    1,280円48銭
  • 再エネ発電促進賦課金
    731円
  • 控除(ガスセット割)
    213円70銭


    『電気後使用量』(212kWh)

要するに、

7,903円(①〜⑤)÷212=37.2

形式的に『電気量料金』という場合、

基本料金
→定額部分
電力量料金
→従量部分

を指すのですが、

近年の電気代高騰下でもここの金額はほとんど値上がっていません。

その代わりに、

燃料費調整額
再エネ発電促進賦課金

がどんどん値上げされています。

この③と④は厳密には電力量料金ではありませんが、消費者の立場からすると

これらも含めて電気代として払うので、見せかけだけ安く見せるのではなく、トータルとしての実態を見ておくのが筋だと思います。

さて、話を戻しますが、

湯沸かし1回あたり18.3円かかるのは、タンク内を丸ごと沸騰させる象印加湿器ならではのため、一見、デメリットに映りますが、

そもそも、

1日にそんなに何度も湯沸かす事はありません!

常に、満水入れる,沸騰させる必要はない!

それを裏づけるのが下記の写真です。

タンク容量が一番小さい『EE-RS35-WA』とそのタンク内です。

ちなみに、

壁面に、水位に応じて加湿持続時間を印字してあるのが、象印が使いやすいと言われる工夫の一つ

これによると、

タンク内水位と加湿持続時間の関係
(EE-RS35-WAの場合)
満水
6時間

24時間
真ん中
4時間

16時間
1/3程度
2時間

8時間

というように、特に、満水の弱モードだとそれこそ24時間持続できます。

もっとも、稼働途中に、

  • 稼働をしばらく停止したり再稼働したりと、断続的に使用

すると、水温低下で、給水時以外に再度湯沸かしが行われる場合はあります。

しかし、それを加味しても、これだけ持続すれば、1日に5回も10回も湯沸かす訳ではありません

一方、これが、EE-DD35,EE-DD50の場合、

タンク内水位と加湿持続時間の関係
(EE-DD35,EE-DD50の場合)
満水
約8時間

16時間

32時間
真ん中
6時間

12時間

24時間
1/3程度
4時間

8時間

16時間

タンク容量が増える事で、更に持続時間が伸びます。

水位半分で中モードでも12時間ですから、就寝時も十分です!

この水量を抑えるという事が、節電に繋がります。

工夫①)使う時間から逆算し沸かす水量を抑える

あなたが、カップラーメンを食べる時を想像してください。

その時、まさか、カップラーメン1杯のために、わざわざ、やかん満水の水を沸騰させませんよね!

それと同様に、象印加湿器で言えば、

内側の印字を参考に使用時間から逆算して、必要な分だけの水を沸かせば、湯沸かしに要する熱量も時間も減らせるため、

チリツモで電気代が抑えられますよね!

工夫②)ぬるま湯〜お湯を給水する

真冬ともなれば、水道水の温度は10℃以下の1ケタ温度

になります。

当然、1ケタ温度の水を沸騰させるのと、ぬるま湯を沸騰させるのとでは、明らかに後者の方が湯沸かすに要する熱量も時間も減らせるため、

電気代が安くなります。

もちろん、蛇口をひねり1からお湯を出せば、そちら側で電気代orガス代がかかりますが、

  • お湯で手を洗うついでに
  • 炊事でお湯を使うついでに

これらの時に象印加湿器も給水ができると、家トータルでの電気やガスの節約ができますよね!

タンク内を丸ごと湯沸かす事で、水の殺菌がされるなどかえって掃除が楽

先述の通り、1湯沸かしあたり18.3円(湯沸かし時間30分/電気代単価37.2円で計算)かかりますが、

実は、この電気代がかかるメリットの方が遥かに大きいです。

タンク丸ごと湯沸かすメリット
  • タンク内の殺菌になる
    全加湿器の中で最も衛生的
  • タンク全体で熱するため、カルキが局所的に凝縮しない
    カルキ除去が非常に楽

メリット①)タンク内の殺菌になるため、カビや雑菌に対する心労がなくなる

タンク内の水は煮沸消毒済みのため、

煮沸消毒済みの象印の水は衛生的!
  • カビや雑菌の心配が不要
    →加湿に関わる菌の代表格は、高温耐性がある『レジオネラ菌』だが、100度の熱湯の中では生存不可
  • ぬめりも発生しない
  • 加湿フィルターもないため、面倒な掃除がなく楽

このメリット①の恩恵は非常に大きいですよね!

メリット②)タンク全体で熱するため、カルキが局所的に凝縮せず除去が非常に楽

毎回のお手入れは、給水時にすすいで乾拭きするだけ!

確かに、タンク内にカルキはつきますが、

タンク内全体を沸騰させる事で、沸騰蒸発によるカルキの濃縮率は低いので、ガビガビにはならず広くうっすら付く程度に止まります。

そのため、

日頃の手入れは、給水の度にタンクをすすいで乾拭きする程度!

そして、月1回程度、クエン酸(ピカポット)を一包入れてクエン酸洗浄ボタンを押すだけ。

このように、これ程、お手入れが簡単な加湿器は他にありません!

それをわずか1湯沸かしあたり、たった18.3円でなせるんですよ!

どうですか?
見方が変わりましたか?

この負担をすれば、

1湯沸かしあたり約18.3円投資すると得られる恩恵
  • 時間損失を回避
    →掃除にかけるはずだった時間が残る
  • 本体内部のカビや菌の心配が不要
    ストレスが発生しない

あなたにとって、この2つの価値は18.3円以下ですか?

そんな訳ありませんよね!

一方、加湿時の電気代は心配するに足りず|例えば、ホットカーペットの方がよっぽど高い!

象印加湿器の加湿時の消費電力と1時間あたりの電気代の目安は、下記の通りです。

象印加湿器の加湿時の消費電力と1時間あたりの電気代
加湿時の消費電力1時間あたりの電気代
EE-RS35-WA
305W約11.3円
(∵305÷1,000×37.2円)
※電気代単価は自分の場合
EE-DD35
EE-RS50-WA
410W約15.2円
(∵410÷1,000×37.2円)
※電気代単価は自分の場合
EE-DD-50

これだけ見るとピンとこないかもしれないので、他ジャンルの家電を見渡してみましょう。

他ジャンル家電の消費電力と電気代
注)定格→最大の事
ホットカーペット
(パナソニック)

DC-15NK /1.5畳用

330W
(定格)
1時間あたりの電気代
12.2円
(∵330÷1,000×37.2円)
DC-2JN/2畳用

490W
(定格)
1時間あたりの電気代
18.2円
(∵490÷1,000×37.2円)
DC-3JN /3畳用

710W
(定格)
1時間あたりの電気代
26.4円
(∵710÷1,000×37.2円)
デスクヒーター
(デロンギ)

HFX12D03
360W
1時間あたりの電気代
13.3円
(∵360÷1,000×37.2円)
ドラム式洗濯乾燥機
(パナソニック)

NA-LX129BL
890W
定格洗濯乾燥時(標準)
1乾燥あたり
33.1円
(∵890÷1,000×37.2円)

いかがですか?

ホットカーペットは2畳用ともなれば、最大消費電力は象印加湿器(50クラス)よりも上ですし、

ドラム式洗濯乾燥機で1回乾燥させると890W消費する(上記機種の場合)し、

そもそもデスクや足元程度のヒーターでさえ360W消費する

訳ですから、

このように他の家電を見渡せば、「象印は高い!」とは言えないと思います。

一方、他方式の加湿器はどうなのか?

大体、

象印加湿器の電気代が高いと聞いて避けている消費者

象印加湿器の電気代は、めっちゃ高い!」

という人は、他方式の加湿器と比較している場合が多いです。

例えば、超音波式と気化式が最たる例です。

消費電力1時間あたりの電気代
超音波式加湿器
約25〜30W
(平均)
1円未満
気化式加湿器

最大19W
(FE-KXU07)
1円未満

世間的にはこうした極端に安いものと比較して「高い,安い」と言っているようですが、

  • 超音波式
    →水分子を超音波振動で砕いて細かくして放出するだけ
  • 気化式
    ファンを回して取り込んだ風を用いて、自然な蒸発を促すだけ

というように、

一切の熱産生をしていないため電力をほとんど要せず、結果、電気代が安くなるのは当然です。

しかし、一見、電気代が安くてありがたいように見えますが、その反面、それがデメリットにも働きます。

超音波式や気化式は、元々、湿度がある程度高い部屋向き|スチーム式とは立ち位置が違う

熱産生しない,消費電力が限りなく低い
非力な加湿器

と言えます。

下記のケースでは、冬になると、湿度が適質(=50%前後)よりもグッと低くなりがちで、しっかりと上げたいと望む人が多い事例ですが、

スチーム式加湿器が望ましい環境
  • 一戸建て(木造)
  • 木造アパート
  • 24時間空調などで外気の出入りがある部屋

こうした状況の場合、超音波式や気化式の加湿器を使ったところでロクに湿度は上がりません。

そして、望む望まないに関わらず、しっかり湿度を上げたいならばスチーム式しかありえません!

水を液体のまま放出する方式ではなく、水の体積を沸騰させる事で爆発的に増やしていくアプローチが必要です!

逆に、

元々、室内の湿度が比較的高い部屋

具体的には加湿器は使わずとも50%以上くらいあり、積極的に加湿する必要はないが、暖房使用による低下分を補う『補湿』程度

で済む環境ならば、非力さがかえってメリットとなり、超音波式や気化式がいいでしょう。

逆に、この環境下ではスチーム式ではやり過ぎで向きません。

このように、

加湿方式は環境や目的に沿って選ぶべきであり、しっかり湿度を上げるためのスチーム式と、補湿程度を目的とする超音波式や気化式とを比較して、単に、“電気代が高い,安い”とだけで考えてしまうと、本質を見誤ります!

スチーム式は沸騰させた蒸気とともに熱も放出されるため、直接的に暖房効率を高める事に寄与する

あなたも経験があるでしょう。

例えば…

暖房が効いた部屋でお湯を沸かしていると、暖房の効き以上に暑くなるのを。
かえって、蒸し暑いくらいですよね!


すると、上着を脱いだり、あるいは、暖房を緩めたりしますよね!

象印加湿器の原理もこれと全く同じ!

もし、象印加湿器を使った事で、エアコン等の暖房の出力を弱める事ができれば、家全体では節電になりますよね。

【まとめ】電気代だけで判断してはもったいない|象印加湿器の価値は総合判断を!

確かに、象印加湿器の電気代だけで判断したならば、

常に、稼働中1時間あたり
約11.3円(35クラス)
約15.2円(50クラス)

がかかり、これだけでは恩恵が見えないため、デメリットに映ります。

しかし、この電気代を投資する事により、

象印加湿器を使う事で得られるメリット
  • 全加湿器の中で最も掃除が楽
    →時間が余る
  • カビや雑菌に対する心労がなくなる
    →逆に、不衛生な加湿器を使う事でかえって健康を害する人が多い
  • スチーム式のため、どんな部屋でも着実に湿度を上げられる
    →加湿器購入後に多い悩みの1つが「加湿器を買ったのに湿度が上がらない」事
  • 暖房効率が高まるため、家全体では、かえって節電になりうる

これらのメリットが得られます。

どうですか?

複眼的に見れば、これだけ具体的なメリットが見えている訳です。

これが、

1時間あたり約11.3円(35クラス)や約15.2円(50クラス)の投資と引き換えに得られる訳ですから、利回りは相当良い

ですよね!

逆に、超音波式や気化式のように、僅か1円程度の電気消費では、象印相当の効果が得られる訳がないどころか、かえってデメリットの方が多いです。

ここをケチると、かえって後悔します!

加湿器選びで迷うくらいなら、象印加湿器を選択しておけば間違いありません!

P.S.象印加湿器の具体的な選び方はこちら

当記事を読んで、象印加湿器の具体的な選び方が知りたくなった場合は、下記の記事に進んでもらうと効果的です。

本日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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