
「そろそろ、ダイソン空気清浄機のフィルターを交換しなくちゃいけない時期だけど、互換品フィルターは大丈夫なのかな?
できるだけ安く済ませたいから、互換品が気になるけど、なんか怖いなぁ。
結局、自分は、正規品と互換品のどっちを買うべきなんだろう?」
こういった疑問に答えます。


- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート。
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中。
- “空気” が大好きで、休みの日でも勉強や追求に余念がない。
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康や命に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える。
ダイソン空気清浄機の互換品フィルターは、“風” で大丈夫な人向き:『正規品通りの効果を期待できないから』


以降の章で理由は順番に解説しますが、“風” で大丈夫な人とは、
扇風機やヒーターとしての目的がメインで、ダイソンの空気清浄に価値を置いていない(あるいは、低い)人向き
つまり、
- 「それっぽく使えたらいい」
- 「性能とか細かなことはいいから、ハウスダストとかを適当に取ってくれたらいい」
まさしく、“風” で大丈夫な人ということです。
逆に言えば、もし、あなたが、『正規品通りの効果』を少しでも期待しているならば、互換品フィルターは後悔します。
そのあたりは、今から解説していきます。
webストアの商品情報は、ダイソン公式サイトの文言をコピペされているから、正規品と遜色ないように見える
webストアの商品情報だけを見て、「これは、まともな互換品フィルターだろうか?」と見分けることは、プロの僕にもできません。
なぜなら、商品情報は、ダイソン公式サイトの文言が、一言一句コピペされているからです。
つまり、商品情報の内容自体は完全な事実です。
しかし、それは、“正規品の特徴を説明する商品情報としては”です。
互換品フィルターは正規品ではないですから、正規品の商品情報を互換品フィルターの商品情報とするのは、完全に詐欺です。
言うなれば、「アップグレード詐欺」です。
その性能がない、つまり価値が低いにも関わらず、正規品の説明で装飾しているわけですから。
互換品フィルターか否かを見分けるポイントは、下記の文言に注目
ちなみに、下記写真は、今回、当記事を執筆するために、僕が購入した互換品フィルターの商品ページです。


- 「互換品」「非純正」
- 「純正フィルターと同じ使用できます」
互換品フィルターの商品情報には、こうした文言が、“さらっと” 入っています。
逆に言うと、これらの文言以外の情報は、全てダイソン公式サイトから流用された正規品に対する説明です。
webストアの掲載写真も、ダイソン公式サイトの正規品の写真を流用:お手元に届く商品の写真ではない(現に、自分は偽物が届いた!)








webページに掲載されている写真は、お手元に届く商品の画像ではありません。
この写真は、ダイソン公式サイトの正規品の流用画像です。
また、写真で説明されている特徴もやはり正規品の特徴であり、お手元に届く互換品フィルターにはその特徴はありません。
ひどいことに、自分の場合は偽物が届きました。
画像と文章で「3倍の活性炭粒子を増やし〜」と活性炭が入っている説明がありますが、
いざ、フィルターの内側を揉んでみると活性炭粒子が全く入っていませんでした。



プロの僕の目はごまかせずとも、一般消費者は簡単に騙されます。
安かろう悪かろうどころか、悪どいですよ!
ダイソン空気清浄機の互換品フィルターは、万人に「大丈夫!」と言いづらいこれだけの理由


互換品フィルターを買ってみて、正規品と比べた際に、気づいた問題点を説明します。
一言「軽い!」と感じた互換フィルターは、素材をかなり削減している
ダイソンの集じんフィルターは、厚みと表面積が自慢の1つです。




しかし、互換品フィルターは明らかに重量が軽いので、“HEPAフィルターの長さが短い” と、推測に容易いです。
また、互換品フィルターが正規品よりも軽い理由は、それだけではありません。
これは、互換品フィルターの内側を触れば分かります。
先述した通り、脱臭を担う『活性炭』が全く入っていない
正規品の内側を触ると、顆粒状のゴツゴツした物質が入っています。
これは、脱臭を担う『活性炭』です。
しかし、互換品フィルター、少なくとも僕が購入した商品には、全く入っていません。


したがって、『活性炭』がないとなると、脱臭は全くできません。
プロの僕なら表面を触っただけで分かりますが、ほとんどの人は気づきません。
かなり悪質な製造です。
なお、互換品フィルターと言っても、製造元によって、千差万別であるはず。
今回、僕が購入した商品では感じ取れなかったが、一般的に多い問題点を補足します。
微妙にサイズが違うことがある


写真のフィルターカバーにフィルターを装着させると、「微妙にサイズが違う」ことがあるようです。
正規品に見られたジャストフィット感がなくガバガバといった状態。
しかし、フィルターカバーには収まるため、使えるのは使えます。
ゴムパッキンが、スポンジに差し替えられているものもある


正規品のフィルター写真で注釈を入れた箇所は、ゴムパッキンがフィルターの上下全周に施されています。
(※一部、正規品でもフィルター側にゴムパッキンがないシリーズもある)
ゴムパッキンの役目は、本体とフィルターの密閉性を高め、汚染物質の捕集率を高めることです。
しかし、互換品フィルターだと、そこが『スポンジ』になっている物もあるそうです。
製造費を削り、それっぽく作っている典型ですが、もちろん密閉性が落ちますから、ここだけを見ても、正規品と同様の成果は期待できません。
ダイソン空気清浄機の互換品フィルターでも「大丈夫!」な人は、空気清浄に価値を置いていない人


ここで言う『空気清浄に価値を置いていない人』とは、ダイソン製品を購入した目的が、空気清浄がメインではない人。
つまり、
- 羽根のない『扇風機』に魅力を感じたから購入した。
- 扇風機とヒーターが一緒に使えることが魅力で購入した。
- オシャレだから購入した。
こうした人は、必ずしもダイソンの空気清浄機には価値を置いていないことが多く、大抵、口を揃えて言う事が、



「フィルターって変えないといけないの?」
「コストがかかるのは嫌だ」
という台詞です。
フィルターを交換するしないは当人の判断ですが、交換しないと、
- 経年的にフィルターが目詰まりを起こし、風が弱くなる
- フィルター自体が臭い出す
という現象が起こります。
そのため、扇風機やヒーターがメインで空気清浄に価値を置いておらずとも、フィルターを定期的に交換していくメリットはあります。
なぜなら、風量が落ちたり、あるいは、フィルター自体が臭い出したら嫌ですもんね。
しかし、そんな人は正規品のフィルター価格をためらうので、こうした場合、互換品フィルターが有用。
要するに、機械を壊す程の事態にはならないので、ダイソン製品を扇風機やヒーターとしてしか見ていない人にとっては、
汚れまくったフィルターを使い続けるくらいなら、“互換品フィルターにしたらいい”と。
つまり、互換品フィルターはその程度の価値しかありません。
逆に、ダイソン空気清浄機の効果を期待する人は、正規品を買うべき


ほとんどの方はこちらに該当すると思いますが、この場合、正規品を買わないと後悔します。
なぜなら、製品の本来の性能を発揮できないからです。
思い出してください。
あなたは、何のために、ダイソンの空気清浄機を買いましたか?



「今より部屋の空気をきれいにするためだったなぁ。
それに、自分や家族の健康も考えて買ったんだったなぁ。」
そうならば、空気清浄機にとって、空気の質を左右するフィルターは命であり、交換費用は必須コストです。
迷わず、正規品を買いましょう。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
関連記事












ダイソン空気清浄機フィルターのまとめ記事


コメント