
「ダイソン空気清浄機のフィルター掃除って何をやったらいいんだろう。面倒臭いのかなぁ。」
ネット上で非常に多く検索されている上、ダイソン製品の販売現場でもよく質問に挙がるテーマ。
今回は、こちらを解説します。


- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート。
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中。
- “空気” が大好きで、休みの日でも勉強や追求に余念がない。
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康や命に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える。
ダイソン空気清浄機のフィルター掃除は【結論:やってはいけない】(∵掃除をするとデメリットしかない)


『ダイソン空気清浄機のフィルター掃除』で話題に上がるのは、フィルターの中でも『集じんフィルター』の事を指します。
ダイソンの場合「グラスHEPAフィルター」と呼ばれている、いわゆる、ほこりや花粉等を捕集する外側のフィルターです。
これの掃除方法に関してよく検索されているし、店頭でも非常によく聞かれます。



「水洗いしていいんですか?」
「掃除機で掃除するんですか?」
ダイソン空気清浄機のフィルター掃除方法を質問する人は、ほとんどこのどちらか、あるいは、その両方を知りたがっています。
しかし、当記事のタイトルにもある通り、
結論としては、ダイソン空気清浄機のフィルター掃除はやってはいけません!
というよりも、そもそも、メーカーを問わず、空気清浄機の『集じんフィルター』を掃除してはいけません。
これも先に結論から言うと、集じんフィルターを掃除するデメリットは、
- フィルター性能が落ちるため
- かえって部屋を汚してしまうため
の2点です。
では、順番に説明します。
【理由1】フィルター性能が落ちるため(∵集じんフィルターを掃除するとボロボロになる)
まず、集じんフィルターは繊維(=紙)でできているため、絶対に水洗いしてはいけない


水を吸った紙は型が崩れ、あるいは水に溶け、フィルターとして使い物にならなくなります。
更に言えば、集じんフィルターは非常に高密度で密閉性が高いため、どうしても水分が残ります。
すると、カビが増殖し悪臭の原因となり、フィルター自体から臭いを発してしまいます。
“水洗いすると清潔”という思い込みがある人もいますが、絶対に、水で洗うという発想はやめてください。
フィルター表面を手で触ることもNG
集じんフィルターは、『精密機器』に分類される非常に繊細なものです。
集じんフィルターは非常にもろく、通常使用でも風圧で破損しますが、表面を手で触れるだけでも破損、あるいは型が崩れます。
フィルター表面を手で触ってはいけません。
したがって、集じんフィルターに掃除機をかけるのはもっと良くない
この直前で、「表面を手で触れるだけでも破損、あるいは型が崩れる」と言いましたが、掃除機の風圧とブラシの摩擦力は手で触る比ではありません。
細い針程度の穴が集じんフィルターの表面に開いただけで、その穴から大量の微粒子が漏れ出します。
しかし、日本メーカーは、カタログ等や取扱説明書などで集じんフィルターの掃除機がけを記述しています。


日本人なら、1度くらいは、日本メーカーの空気清浄機を使った経験がある、あるいは、掃除方法を聞いたことがあるなどが背景として、



「ダイソンの空気清浄機のフィルターも、掃除機をかけてほこりを取るんじゃないんですか?」
と言いますが、これは、日本メーカーに洗脳された思い込みです。
日本メーカーは“集じんフィルター10年交換不要”と大ウソをついているため、ウソをウソで塗り固めるために掃除をさせている
日本メーカーは何十年も日本人を相手に商売をしているので、日本人の特性を熟知しています。
フィルターに関して言うと、日本人にはこういう特性があります。



「コスト,お金をかけたくない」
「掃除するのは面倒だけど、それでも毎年買い替えなきゃいけないよりはマシ」
という感じです。
本当は、日本メーカーも集じんフィルターを掃除すると
- フィルター性能が落ちる
- 掃除をせずに交換するのがベスト
だと分かっていますが、



「フィルター10年持ちますよ。1ヶ月に1回くらい掃除機をかけてください。毎年交換しなきゃいけないメーカーに比べてコストがかかりませんよ!」
と偽って、空気清浄機本体が売れやすいようにしています。
そこで、「10年持ちます,10年交換不要」と言っておくだけでは、後に集じんフィルターがほこりまみれになってウソがバレてしまうので、定期的に掃除をさせて、見た目には目詰まりが起こっていないように仕向けています。
したがって、こういう宣伝文句のメーカーの空気清浄機を使った経験がある、あるいは、掃除方法を聞いたことがあるなどが背景としてあると、
“集じんフィルターは掃除するもの”と思い込まされていますが、それはまともなメーカーのやり方ではありません。
詳しくは、下記の記事が参考になります。


【理由2】かえって部屋を汚してしまうため(∵掃除機のフィルターを通して、部屋に汚染物質を撒き戻してしまう)


空気清浄機の排気もそうですが、掃除機の排気も目に見えないので、ほとんどの人は問題意識を持ちません。
しかし、
ダイソン以外の掃除機は本体全体がスキマだらけで密閉性がないため、吸引した細かな粉じん(=微粒子)を漏らしまくっています。
紙パック掃除機は言わずもがな、ダイソン以外のサイクロン掃除機ですらも、排気口や本体のスキマから粉じんをたくさん漏らしています。
集じんフィルターに付着したほこりを掃除機で吸い取って、紙パックやダストカップに取り集めているつもりが、実はその多くを部屋に撒き散らかしているという現実です。
これでは、何をやっているのか分かりません。
やらない方がマシです。
100歩譲って、ダイソンの掃除機で集じんフィルターを掃除するなら、部屋に撒き散らかす事こそありませんが、
それでも、集じんフィルターを傷つけ、型を崩させ、性能を下げてしまう根本問題が残るため、やはり、集じんフィルターの掃除はすべきではりません。
【補足】最新のダイソンの掃除機
ダイソンの掃除機は、製品全体で0.3μm(=1mmの3,000分の1)の微粒子を99.99%捕えて、ダストカップ内部に密閉してしまいます。
ダイソン掃除機の魅力をお伝えするブログではありませんが、僕は、ダイソン掃除機の価値を1つ挙げるとすれば、この『圧倒的な密閉性』です。
ワタルブログの別の記事で「日本の空気清浄機は粉じんを漏らしまくっている」と警鐘を鳴らしていますが、それは、ダイソン以外のほとんどの掃除機にもそのままスライドして言えることです。
そのため、掃除機をかける時のスタイルは、昔から“窓を開けて”掃除し、赤ちゃんがそばにいる時にかけるなんてもっての外だったでしょう。
それは言い換えれば、
- 「ほこりを巻き上げる」
- 「排気が汚い」
ということを暗示していますが、
ダイソンの掃除機は、ハウスダストを漏らさないためほこりを巻き上げないし、また、排気は空気清浄機を通した空気と同質のため、空気清浄機を稼働させているのと同じ。
窓を開けなくてもいいし、それこそ、そばで赤ちゃんが居ても安心して掃除機がけが可能です。
このように、吸引力ばかりがやたらクローズアップされるダイソン掃除機ですが、今後はこの圧倒的な密閉性にも注目してみてください。
【まとめ】ダイソンの空気清浄機を使うと不合理なフィルター掃除から解放され、その分、意義ある時間を過ごせる


結論、ダイソン空気清浄機のフィルター掃除は、全く何もやらない!
結果、ダイソンの空気清浄機を使うと時間が残ります。
一日の時間は、有限です。
空気清浄機を使うなら、ダイソンの空気清浄機を使いましょう。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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