
「ダイソン空気清浄機の掃除って、何をやったらいいんだろう。
面倒臭いのかなぁ。」
ネット上で非常に多く検索されている上、ダイソン製品の販売現場でもよく質問に挙がるテーマ。
今回は、こちらを解説します。


- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート。
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中。
- “空気” が大好きで、休みの日でも勉強や追求に余念がない。
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康や命に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える。
ダイソン空気清浄機の掃除:結論【動作上、日頃必要な掃除はない】


『スマホの液晶』と同じ意識。“気になれば表面を拭く”、ただそれだけ!
- スマホの扱いと同じ!
- ほこりや指紋による油脂などが“気になれば”拭くだけ!
どうですか?
しかも、“気になれば”というのが妙を得た表現で、逆に言えば、“気にならなければ表面を拭く事すらしなくていい”



拍子抜けしてしまうくらい楽ですよね!
ちなみに、僕は全くと言っていい程、拭いていません(笑)
考えてみれば、スマホの液晶ですら、毎日クロス等を使って拭いている人ってかなり少ないでしょう。
あなたはどうですか?
それこそ、気になった時に拭くくらいですよね?
そう、ダイソン空気清浄機の掃除はそんな感じです。
もし拭く時は、写真のマイクロファイバークロスが便利です。
みんな気にするが、フィルターカバー内部の掃除は一切不要!
フィルターカバー内部の掃除は一切不要、という事は、
動作上、つまり、性能を維持していくために求められる日頃の掃除は全くありません。
では、いつまでも、フィルターカバー内部の掃除はいつまでも不要か?
というと、そんなはずはありません(笑)
あなたも、1度は聞いた事があるかもしれませんが、それがフィルター交換です。
フィルター交換=ダイソン空気清浄機の“唯一の”掃除
では、次にそのフィルター交換について触れていきます。
フィルター交換=ダイソン空気清浄機の“真の掃除”


これも結論から言うと、
フィルター交換推奨時期になると本体が教えてくれるため、そのタイミング以降で結構なので、
新しくフィルターを購入し古いフィルターを外して捨て、新しいフィルターに付け替える。
これが、性能を維持していくために必要な全ての掃除を集約しているので、これさえやれば、その手前で日頃、やることはほとんどありません。
なお、フィルター交換推奨時期に関しては、こちらの記事が参考になります。


『掃除=フィルター掃除』の認識はNG!(ダイソン空気清浄機ではやらないこと!)
- エアコン
- ダイソン以外の掃除機
- 日本メーカーの空気清浄機
この3つに共通する事の1つが、“日頃のフィルター掃除”を要する事です。
誰もが、これらを1度くらいは所有あるいは使用した事があるため、その経験や記憶から、
ダイソン空気清浄機にもフィルターがあるから、同じ感覚で“掃除するもの”
と思ってしまうのも無理はありません。
しかし、ダイソン空気清浄機では、フィルター掃除はNGです。
NGという事は、フィルター交換する時まで『フィルターカバー』を開ける必要はありません。
なお、フィルター掃除がなぜNGなのか?に関しては、こちらの記事が参考になります。


なぜ、フィルター交換時までフィルターの掃除が不要なのか?


- フィルターの密閉性が高いため
- フィルターと本体との間の密閉性も高いため
- フィルターの表面積も十分確保しており、交換推奨時まで風量が保てるため
では、順番に説明します。
理由1)フィルターの密閉性が高いため
【機種によって型は違うが、フィルター性能(捕集率)は変わらない!】 | |
フィルターの密閉性:PM0.1レベルを99.95%捕集 | |
パターン1 | ![]() ![]() |
パターン2 | ![]() ![]() |
パターン3 | ![]() ![]() |
パターン4 | ![]() ![]() |
したがって、ウイルスレベルよりも粒子径が大きい、
- 花粉
- ほこり
- 犬や猫などのペットの毛
- PM2.5
などは、1度でも吸い込まれれば、1つたりとも室内に撒き戻してしまうことがありません。
なぜなら、例えば、PM2.5粒子でも、1mmの1万分の1のPM0.1粒子よりも400倍も大きいからです。
フィルターの密閉性が高いという事は、それだけスキマがない。
つまり、PM0.1粒子ですら10,000個中たった5個しか漏れない訳ですから、
一般的に室内で問題視される先程挙げた『花粉,ほこり,犬や猫などのペットの毛,PM2.5】は、確実にフィルター内部に密閉してしまう事ができます。
それ程までに漏れてこないのに、わざわざ掃除する必要はありませんよね!
理由2)フィルターと本体との間の密閉性も高いため
ここまでを読んで、



「フィルターの密閉性が高ければ、それで十分じゃん!」
と思うかもしれませんが、実はそれでは十分とは言えません。
なぜなら、まず性能面で言えば、
空気清浄の質,成果は、【フィルター+本体全体】のトータルの密閉力で測られるもの
からです。
その証拠に、
【フィルター+本体】全体でのPM0.1レベルの密閉性の数値 | |
【TP07,TP7A,HP07,PH03,PH04】の場合 | 99.98% |
【上記以外】の場合 | 99.88% |
差 | 0.1% (10,000個のPM0.1レベルで10個) |
要するに、
フィルターの密閉性が上記の4種類のフィルターとも完全に同一でも、それを装着した本体に密閉性に甘んじた箇所があると、
PM0.1レベルともなればトータルの密閉率に差が出てしまいます。
現に、試験規格の欧州(EU)では、
【フィルター+本体】全体でのPM0.1レベルの密閉性の数値 | 【欧州(EU)規格での評価】 | |
【TP07,TP7A,HP07,PH03,PH04】の場合 | 99.98% | 医療レベルの空気清浄機 (PM0.1のロスが5個未満) |
【上記以外】の場合 | 99.88% | 高性能な空気清浄機 (PM0.1のロスが5個以上) |
差 | 0.1% (10,000個のPM0.1レベルで10個) |
この表の右端のように、2種類の機種でPM0.1レベルのロス率が0.1%違います。



たかが0.1%と思うかもしれませんが、空気清浄機の性能がシビアに要求される『医療レベルの空気清浄機』と評されるには、これだけの緻密さが必要です。
だから、ダイソン空気清浄機は性能が高いわけです。
性能面で言えば、この通り【フィルター+本体全体】のトータルの密閉性が大事ですが、
日々の掃除の観点でも、フィルターの密閉性が幾ら高くても、
- 本体とフィルターとの間が“スカスカ,隙間だらけ”
- 本体内にフィルターを挟んでいるだけ
このような状態だと、結局、本体の隙間から室内に汚染物質が漏れていくし、更に、本体内部のフィルター部以外の箇所もごちゃごちゃ汚れます。
結局、それだと、仮にフィルター掃除が不要だったとしても、本体内部の掃除を余儀なくされます。



この辺は、あなたが、1度でもシャープ,ダイキン,パナソニックなどの日本メーカーの空気清浄機を使用・管理した事があると、痛い程分かる話かと思います。
しかし、ダイソン空気清浄機の場合、【フィルターと本体との間の密閉性】が高いため、吸い込んだ全ての空気がフィルター部だけを通らざるをえない、
つまり、漏れに繋がる抜け道が一切ありません。
そのため、吸い込まれた空気に含まれる汚染物質は全てフィルター内で『捕集かつ密閉』されるため、
本体内部でフィルター以外が汚れてしまうことがありません。
これは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これが成せるのはダイソンだけです。
だからこそ、“フィルター交換だけで済む”という話になります。
わざわざ、空気清浄機の掃除を進んでやりたがる人はいません。
ダイソンの空気清浄機を使うと日頃の掃除・メンテナンスに時間を割かれないため、その分、自分の時間や家族との時間が持てます。
ちなみに、
緻密さ(=漏らさない,部屋を均一にきれいにする)という観点では、ダイソン空気清浄機の右に出る空気清浄機はありません。
特に、シャープ,ダイキン,パナソニックなどの日本メーカーの空気清浄機は、空気清浄機と呼ぶ資格がない程、お粗末な性能でダイソン空気清浄機の足元にも及びません。
この点に関しては、以下の記事が参考になります↓


理由3)フィルターの表面積も十分確保しており、交換推奨時まで風量が保てるため
先程、お見せした集じんフィルターはかなりの表面積(厚み)があります。


これは、ある時の製品発表会で実際に集じんフィルター素材を広げてみせたシーンです。
【集じんフィルターの長さ】 | 【プリーツ状に折り重ねた回数】 | |
![]() ![]() ![]() ![]() | 9m以上 | 300回以上 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 6m以上 | 200回以上 |
これだけの表面積(厚み)があるため交換推奨時まで風量が保てるので、
わざわざフィルターを外して掃除機でほこりを取り除き、“フィルターの通気性を復活させよう”みたいなトンチンカンな事はする必要がありません。
【まとめ】ダイソン空気清浄機の掃除は、基本、何もしなくていい!


その理由は、以下の通りでした。
- フィルターの密閉性が高いため
- フィルターと本体との間の密閉性も高いため
- フィルターの表面積も十分確保しており、交換推奨時まで風量が保てるため
つまり、フィルターの密閉性はもちろん、フィルターと本体との間の密閉性も高いため、ウイルスレベルの超微小粒子ですらほとんど漏れてこない上、
フィルター部分以外の本体内部が汚れる事もなければ、交換推奨時期まで風量が保てる十分なフィルターの表面積もあるからでしたね。
だからこそ、時期が来た時に“フィルター交換を交換する”だけで済みました。
強いて言えば、“気になれば表面を拭く”くらいでしたね。
余計な時間を費やされずに済む、つまり、日頃は何もしなくていい分、自分や家族との時間が持てる訳です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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