
「シャープ空気清浄機は臭いに強いって聞くけど、本当なのかな?プラズマクラスターも有名だし、やっぱりシャープが無難なのかな?」
こうした疑問を持つ方は多いと思います。
実際、家電量販店でもシャープ空気清浄機は非常によく売れています。
しかし、空気清浄機は “イメージ” だけで選ぶと、後から後悔しやすい家電でもあります。
特に重要なのが、
フィルターの配置順
です。
実は、シャープ空気清浄機のフィルター構造は、一般的な空気清浄機とは大きく異なります。
そして、その構造こそが、
に繋がっている可能性があります。
この記事では、販売現場目線で、
を解説していきます。
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シャープ空気清浄機は買わない方がいい|フィルターの順番と理由

シャープ空気清浄機の内部構造を見ると、多くの人が気づいていない大きな特徴があります。
それが、
“脱臭フィルターが、集じんフィルターより手前にある”
という点です。
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シャープ空気清浄機のフィルター順
シャープ『KC-P50』
上図は公式サイトからの引用ですが、シャープの場合、空気は次の順番で流れます。
プレフィルター
↓
脱臭フィルター
↓
集じんフィルター
(HEPA)
つまり、“脱臭フィルターが(集じんよりも)先” です。
しかし、実はこの順番、空気清浄機業界ではかなり特殊です。
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一般的な空気清浄機は【集じん→脱臭】が基本
パナソニック空気清浄機|製品カタログ
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通常、シャープ以外の空気清浄機は、
プレフィルター
↓
集じんフィルター(HEPA)
↓
脱臭フィルター
という順番になっています。
なぜなら、その方が合理的だからです。
プレフィルターの役割
まず、一番外側にはプレフィルターがあります。
これは、
大きなホコリを取る
ためのフィルターです。
いわば、“網戸” のような役割です。
プレフィルターの次にHEPAフィルターが来る理由
プレフィルターだけでは、細かい粉じんまでは防げません。
そこで次に、集じんフィルター(HEPAフィルター)を配置します。
ここで微細な粉じんを捕集する事で、
を減らします。
そして最後に脱臭フィルター
粉じんを減らした後に、最後に、脱臭フィルターを通します。
つまり、
“脱臭フィルターをホコリから守る”
構造になっています。
これが一般的な空気清浄機の考え方です。
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しかし、シャープ空気清浄機は【脱臭→集じん】になっている

一方、シャープは、
プレフィルター
↓
脱臭フィルター
↓
集じんフィルター(HEPA)
です。
つまり、
脱臭フィルターが、HEPAフィルターの前に置かれている
構造です。
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なぜ、シャープ空気清浄機だけはこの順番なのか?

ここで気になるのが、
“なぜ、わざわざ逆にしているのか?”
という点です。
ここで関係してくるのが、
『フィルター10年交換』
という日本メーカー特有の表現です。
※この問題は、日本電機工業会の規格が深く関係しています。
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集じんフィルター『10年交換』規定を成立させやすくする構造にも見える
本来、HEPAフィルターは、大量の粉じんを受け止める役割です。
つまり普通に使えば、当然汚れます。
しかし、『10年交換不要』という表現を成立させたい場合、HEPAフィルターに大量のホコリが到達し続けるのは都合が悪い。
そこでシャープは、
脱臭フィルターを前に置く
事で、
を先に受け止めさせているようにも見えます。
その代償として、脱臭フィルターの負担が大きい
ただし、この構造には当然デメリットがあります。
それが、
脱臭フィルターが早期に汚れやすくなる
という点です。
本来、“脱臭” を専任担当するはずのフィルターに、
まで集中しやすくなるからです。
まず、こちらが新品開梱時の脱臭フィルターです。

(新品時)
一方、下記が粉じんやホコリが詰まった脱臭フィルターです。

(ほこりまみれに目詰まりした状態)
結果、脱臭性能が落ちるばかりか、自らが悪臭を発する事も
すると、
といった問題が起きやすくなります。
実際、販売現場でも、

「まだ買ってからそんなに使っていないのに、もう、脱臭フィルターが臭くなった!」
という相談はかなり多いです。
実際、僕自身は過去に、

“脱臭フィルターと集じんフィルターの順番を入れ替える” という使い方を、自己責任で試した事があります。
また、シャープユーザーの知人から、
「脱臭フィルターが臭う」
という相談を受けた際に、

「集じんフィルターを手前側にしてみては!」
という話をした事もあります。
もちろん、メーカー推奨の使い方ではありません。
ただ、それくらい、
“なぜ、脱臭フィルターを先に置いているのか?”
に、現場目線では強い違和感がありました。
本来、脱臭フィルターは、
“ニオイ成分を吸着するためのフィルター”
です。
にもかかわらず、ホコリや粉じんまで先に受け止める構造になっていれば、
が起きやすくなるのは、ある意味、至極当然です。
一方で、
ダイキン・パナソニック・ダイソンなどでは、『脱臭フィルターを集じんフィルターより手前に置く構造』を採用していません!
そのため、
という状況が起きにくい、という違いがあります。
つまり、シャープのこの構造は、空気清浄機業界全体で見てもかなり特殊です。
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加えて、シャープ空気清浄機は、
- 背面吸い込み構造
- 設置スペース問題
- 気流効率
など、他にも独特な不合理構造を多々採用しています。
尚、これら①〜③の論点は下記で詳述しています。
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話を戻しますが、要するに、“フィルター順だけ、チャチャっと入れ替え直せば解決” という話でもありません。

仮に、そうまでしてシャープ空気清浄機を選ぶ理由が薄いです。
販売現場でも、
「もし、それでもシャープを選ぶなら、せめてフィルター構造は理解した上で選んだ方がいい」
という説明をする事はよくありました。
なぜ、僕はフィルター順の入れ替えを試したのか?
なお、これは僕個人の推測も含みますが、業務用空気清浄機などで採用される、
『中間フィルター』
に近い発想で、シャープは脱臭フィルターを配置している可能性も考えられるからです。
業務用空気清浄機では、
のように段階的に負荷を分散させる考え方があります。
その考え方を応用し、
👉“脱臭フィルター側にも粉じん負荷を一部背負わせる”
事で、HEPAフィルター側の負担を軽減しているようにも見えます。
ただし、本来、脱臭フィルターは、“ニオイ成分を吸着する役割” が中心です。
そのため、
ホコリや粉じん負荷まで背負わせれば、脱臭性能低下やニオイ問題に繋がりやすい
という点は、やはり見逃せません。
脱臭フィルターは意外と高い
しかも、脱臭フィルターは安くありません。
機種によっては、
する事もあります。
つまり、
“脱臭フィルターが消耗させられやすい構造” でありながら、交換コストも高い!
ここはかなり気になるポイントです。
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それでも脱臭フィルターの寿命は『10年交換』と書かれている
シャープ/公式サイトQ&A情報
もちろん、カタログや公式情報には、
『交換目安10年』
と書かれています。
しかし実際には、
などで大きく変わります。
特に、
では、脱臭フィルター負担も大きくなりやすいです。
一方で、免責規定の体で書いていますが、
使用環境によっては、数週間から数ヶ月でフィルターからニオイが発生しフィルター交換が必要になる場合があります
と言うなら、これはシャープに限らず日本メーカー共通ではあるが、
広告や販促物にデカデカと【交換の目安:10年】と印象付けるのはいかがなものかと思います。
別の見方をすれば、“実際、メーカー自身も脱臭フィルターの短期臭気化を認めている” とも取れます。
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それでも、シャープ空気清浄機で「臭いが消えた気がする」の正体

更に厄介なのが、プラズマクラスターです。
シャープ空気清浄機では、プラズマクラスター生成時にオゾンが発生します。
オゾンは酸化力が強いため、ニオイを感じにくくさせる方向へ働く場合があります。
つまり、『脱臭フィルターが直接機能している』のではなく、
“嗅覚側が鈍っている” 可能性
もあります。
この辺りは下記で詳説しています👇
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【まとめ】シャープ空気清浄機は『フィルター順』まで見て選ぶべき

今回のポイントをまとめます。
シャープ空気清浄機は、日本では非常に売れているメーカーです。
しかし、
『売れている』=“構造的に合理的” とは限りません。
というイメージ中心で選ばれているのが実態です。
一方で、
「脱臭フィルターがHEPAフィルターより手前にある」
という構造と不都合まで理解した上で選んでいる方は、ほとんど見た事がありません。
僕自身、家電量販店で7年以上空気清浄機の販売に携わっていますが、
『脱臭フィルターがHEPAフィルターより手前にある構造と不都合』まで説明している販売員も同じく、正直ほとんど見た事がありません!
しかし、実際には、
“フィルターをどう配置しているか?” は、ニオイ問題やメンテナンス性,ランニングコストにまで関わる重要なポイントです。
『脱臭フィルターを先に置く構造』をどう考えるかは、購入前に一度立ち止まって考える意義があります。
空気清浄機は、
だけでなく、
“空気をどう取り込み、どう循環させる設計なのか?” まで見て選ぶ事が重要です。
特に最近は、
など、“部屋全体で空気を循環させる思想” を重視するメーカーも増えています。
僕自身、販売現場では、
まで含めて比較した上で、ダイソンを提案する事も多くありました。
下記の記事では、
を、販売員目線で詳説しています👇
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