「喘息を持っていて咳で苦しいから、せめて、家でこれ以上ひどくならないように、空気清浄機を買いたい(or新調したい)なぁ。
でも、いっぱいありすぎて、どれも同じような事が書いてあるし。
結局、どれがいいのかな?」
こういった疑問に答えます。
- 喘息対策の空気清浄機として、手を出してはいけない製品やその特徴が分かる
- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中
- “空気” が大好きで、休日でも勉強や追求に余念がない
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える
- 詳しい自己紹介はこちら
- ※本ページはプロモーションが含まれており、アフィリエイトで収益を得ています。あらかじめご了承ください。
【警告】かえって、喘息を悪化させる空気清浄機│間違っても使うな!
近年の喘息発症の傾向から把握|子供特有ではなくなり、成人後、新たに発症する成人喘息が増加
「小児喘息」という言葉があるように、一昔前までは、“喘息は子供特有のもの”という傾向や認識がありました。
しかし、近年では、特に、中高年の発症率が増加傾向にあるなど、
成人後の患者数のピークが、60〜70代
と言われています。
また、大人になって初めて発症する事例として多いのは、
60代以降での長引いた風邪がきっかけ
↓
風邪が長引いているうちに、発作を起こすという流れ
↓
あるいは、過労やストレスで体が弱った所、風邪を引いた事が引き金となり発症
↓
働き盛りの30〜40代で発症するケースも
という事例です。
なお、厚生労働省によると、
「2015年に厚生労働省が行った調査によれば、治療を受けている患者数は約120万人に上がり、治療を受けていない人も含めれば、潜在的な患者数はすくなくとも450万人以上と推測されています。
二子玉川メディカルクリニック
患者数の人口比でいえば、成人のぜんそくは全体の3~4%(未成年は約7%)を占めています。
つまり、成人の20~30人に1人はぜんそく持ちになり、その割合からすれば、ぜんそくは身近な病気でいつ誰が発病しても不思議ではありません。」
とあるように、
- 治療を受けていない潜在的な患者数は、450万人以上と推測
- 成人の『20〜30人に1人』は喘息持ち
とありますから、計算上、あなたの職場の部署でも、喘息をお持ちの方は、1人や2人は居らっしゃいます。
それだけ、
“喘息は身近になってきており、誰にでも及びうる課題”
という事です。
また、最新の報告では、
「全世界で喘息を含むアレルギー疾患は毎年増加し続け、わが国の潜在的な喘息患者数は1,000万人との報告もあります。」
株式会社協和企画|喘息診療実践ガイドライン2022
とあるように、
- 我が国の潜在的な喘息患者数は、1,000万人との報告もある
と、年々、ますます増加スピード並びに数の増加が早くなっています。
『潜在的』という事は、それだけ多くの人が、
- 喘息治療を受けていない
- 自分が喘息だと認識していない
という事の証でもあります。
小児喘息と成人喘息の違い|非アトピー型喘息の発症割合が両者で大きく違う
【小児喘息と成人喘息の違い】 | ||
小児喘息 | 成人喘息 | |
アレルギー関与による発症割合 | ほぼ全てがアレルギー関与 (9割以上) ※『アトピー型喘息』 | アレルゲン発見は多くても6割程度。 残り4割はアレルゲンを発見できず (※後者は『非アトピー型喘息』) |
なお、上の表にある『アトピー型喘息』とは、気道で起こったアレルギー反応の事です。
【アレルギー反応が表面化した場所によって、それぞれ呼び方が変わる】 | ||
気道で起こる | 皮膚で起こる | 鼻で起こる |
アトピー型喘息 | アトピー性皮膚炎 | アレルギー性鼻炎 |
つまり、アトピーとはアレルギー反応の総称であり、これら3つは根本的に同じものです。
アレルゲンの種類
アトピー型喘息を引き起こすアレルゲンは、下記の3つに分ける事ができます。
【アレルゲンの種類】 | ||
吸入性アレルゲン | 植物性アレルゲン | 接触性アレルゲン |
ダニの死骸・糞,ほこり,カビ,動物の毛・フケ,花粉など | 小麦粉,卵,そばなど | 衣服(繊維),化粧品,建材や塗料などの揮発性化学物質など |
自分にとって、気道の炎症を引き起こすアレルゲンが何なのか?は、検査で調べる事ができます。
その点では、
アトピー型喘息の場合、原因(=アレルゲン)を特定しそれを避けつつ、室内や身の回りを清潔に保つ事で、症状が改善していく可能性が期待
できます。
つまり、原因の特定と対策が繋がるため、この次に説明する『非アトピー型喘息』よりは対処ができます。
非アトピー型が有数を占める成人喘息は、慢性疾患|良くなりづらい理由とは?
アレルギー関与による成人喘息の割合は、多くても6割程度に留まる
(⇄小児喘息が9割)
これが、小児喘息との大きな違いでした。
では、成人喘息の特徴を見ていきます。
- 成人以降、初めて発症する事例が多い
→小児期に喘息がなかったとしても、成人以降(とりわけ『中年以降』)発症の事例が顕著 - 一向に良くならない事が多い
→喘息は『慢性疾患』
(高血圧や糖尿病などと同様、長期間付き合っていく必要がある病気) - 良くならない,なりづらい原因
①非アトピー型であるケースが多い事
②喘息悪化の要因が小児より多い事
③気管支のリモデリング
(炎症が長期化する事で、気道の繊維化が進んで硬直し、軌道が狭い状態のまま元に戻らなくなる事)
→喘息治療の中断,放置などが要因
この中でも、非アトピー型喘息の改善を難しくしている現実が、
- 非アトピー型だと、原因の特定が難しい
→具体的な対策が見えず - 小児に比べて長く生きてきた分、悪い生活習慣の蓄積などで喘息を悪化させる要因が幾つもある
- 喘息治療の放置の主因
1)“単なる風邪や体調不良”だと思い込み、疎かに放置する
2)ちゃんと治療するにしても、大人ゆえに多忙で時間が取れない
この3つ。
このような事情から、非アトピー型喘息を『慢性疾患』と呼ばせてしまう理由かもしれません。
以上の事から、
“子供の頃に喘息にならなかったから、今後の自分も喘息とは無縁”
とは言えません。
そもそも喘息とは?|『慢性的な気道の炎症が基本病態』
日本アレルギー学会制作の『喘息予防・管理ガイドライン』によると、
「慢性的な気道の炎症が基本病態である」
日本アレルギー学会制作|『喘息予防・管理ガイドライン』
と定義しています。
“慢性的な〜”というのがポイントで、
以前は、
喘息は、発作の時だけ、気管支の収縮が起こる病気
と考えられていました。
しかし、近年の研究の進展により、
慢性的に(=症状が見られない時でも)気管支に炎症が生じている疾患である
事が分かってきたのです。
イラストにするとこうなります。
神戸大学|喘息 とはどんな病気?? 慢性の気道炎症が問題です!!!
逆に言えば、
軌道を狭めてしまう要因は、何としても避ける
これが喘息における合理的な対策です。
『慢性的な気道の炎症が喘息』にも関わらず、その炎症を悪化させる代表的な空気清浄機など
もう、このタイトルを見ただけでおぞましいですよね!
当記事は、既に、喘息をお持ちで辛い日々をお過ごしの方が、
「家にいる間だけでもいいから、少しでも楽になりたいわ!
せめて、きれいな空気を吸えば変わるかしら!」
という目的に沿うため、『かえって、喘息を悪化させる空気清浄機』に手を出してしまい困らないように、この先、話を進めますが、
当記事で紹介する空調製品
↓
あなたや家族に、喘息が既に発症しているか否かを問わず、健康の増進にふさわしくないもの
です。
仮に、現時点で喘息を持っていなかったとしても、気道の炎症をもたらす空気清浄機が健康に良いわけがありませんからね!
そのため、
当記事の内容に感銘を受けた時は、あなただけでなく、大切なご家族や友人や知人にも当内容をシェア
してあげてください。
代表的な、かえって、喘息を悪化させる空気清浄機など7製品を紹介
代表的な、かえって、喘息を悪化させる空気清浄機等 | |||
【メーカー名】 | 【各社のイオン,物質名】 | 【イメージ】 | 【製品バリエーション】 |
シャープ | プラズマクラスター | 空気清浄機 加湿器 (単体) 除湿機 (単体) イオン発生機 | |
ダイキン | ①ストリーマ ②アクティブプラズマイオン | 空気清浄機 | |
パナソニック | ナノイー | 空気清浄機 加湿器 (単体) 除湿機 (単体) イオン発生機 | |
maxell (マクセル) | オゾネオ | 除菌消臭器 | |
Kirala Air | マイルドオゾン | ハイブリッド空気清浄機 | |
富士通ゼネラル | プラズィオン | 脱臭機 | |
パナソニック | ジアイーノ | 空間除菌脱臭機 |
どうですか?
あなたも、既に知っている会社名ばかりでしょうし、イオン名称も1つや2つは知っているものもあったかもしれません。
【注意】
この6社は、代表的な会社・製品として挙げたものです。
(どこの家電量販店でも取り扱っており、消費者に対する影響被害も大きいため)
ここで挙げた会社・製品以外にも、同類のものは多数存在します!
イオンと聞くと、
「山や森で出るのもイオンでしょ♪それなら、体にもいいじゃん!」
という反応さえする消費者が少なくありません。
しかし、それは天然に発生するマイナスイオンの事で、
この6社が生成させているのは、いずれも、人工的に生成した人体に有害な化学物質
です。
- 上から順に6製品
→オゾン(O₃) - 一番下に記載がある『ジアイーノ』
→次亜塩素酸水溶液(HClO)
です。
前項で、
「慢性的な気道の炎症が基本病態である」
日本アレルギー学会制作|『喘息予防・管理ガイドライン』
と説明しましたが、その気道の炎症を促してしまうのが
- オゾン(O₃)
- 次亜塩素酸水溶液(HClO)
です。
ジアイーノ(パナソニック)|次亜塩素酸水溶液の空間噴霧に対する厚生労働省の見解は?
まず、1製品だけのジアイーノからですが、『消毒液の空間噴霧』に対して、厚生労働省は注意を促す見解を示しています。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
安全面におけるポイントは、
- いわゆる『消毒剤』を空間噴霧させる事に該当するため、推奨していない
→眼や皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあるため - 消費者に御判断いただくもの
→使用の推奨をしていないにも関わらず、「使うな!」とは、国としては言わない
→“その代わり、使うと判断する以上、自己責任で使いなさい!”というニュアンス
引用の序盤に記載がありましたが、
世界保健機関(WHO)をはじめ、国際的にも消毒剤の空間噴霧を推奨していない事から、
厚生労働省ももちろん、次亜塩素酸水溶液の空間噴霧は、基本姿勢はNO!
です。
では、なぜ、それならそうとはっきりと言わないかと言うと、
「日本除菌連合」は除菌の力で新型コロナウイルスの感染を防ごうという技術を持ったメーカー、業界が大同団結する有志連合です。
日本除菌連合
や、社団法人JFK(次亜塩素酸水溶液普及促進会議)など、こんな団体がある事が要因だと考えられます。
メーカー,業界,そして、政治家まで絡んでいますから、こうした団体からの圧力やそこへの配慮が垣間見えます。
単なる利権獲得に奔走しているだけですが!
【社団法人JFK(次亜塩素酸水溶液普及促進会議)の活動】
このすぐ上のスライドで、社団法人JFK(次亜塩素酸水溶液普及促進会議)が、
WHOが消毒剤の噴霧は推奨しないと言っているのは、「次亜塩素酸ナトリウム」であり、「次亜塩素酸水溶液」ではありません。
と主張しています。
しかし、そんな事が大事なのではなく、
じゃあ、『次亜塩素酸水溶液』は消毒剤には当たらないのか?
と言えば、紛れもなく消毒剤ですよね!
話をすり替えていますよね!
自分が接客したお客様で、社内設置の次亜塩素酸水溶液噴霧器で化学物質過敏症に陥った中年女性
その方は、「それまで何ともなかった」と言っていましたが、ある時突然、化学物質過敏症を患い、不自由な生活に陥ったと話してくれた事があります。
この教訓から見えてくる事が、2つあります。
次亜塩素酸水溶液をはじめとした消毒剤の空間噴霧の問題点|濃度と吸入
下記は、ジアイーノ(パナソニック)のHPから安全性を謳う箇所を引用したものです。
当社の空間除菌脱臭機「ジアイーノ」は、環境基準より低い濃度の次亜塩素酸を放出しています
http://次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」から 揮発する次亜塩素酸の安全性について
さらっと読み流せば、問題なさそうに見えますが、実は、少なくとも2つの問題点があると、僕は考えます。
ジアイーノの問題点①|「環境基準より低い濃度だから安全」はあまりにも無責任
- 環境基準より低い濃度の次亜塩素酸を放出
→濃度が低ければ安全、と言うのは、実に浅はか - 人間による吸入実験はしていない
→メーカーにとって、都合が良い実験しかしていない
先程の化学物質過敏症の女性は、家電量販店で僕と話をしている際、
5m以上離れた先で、稼働していたジアイーノが発する次亜塩素酸水溶液に過敏に反応し、体の不調
を訴えていました。
自宅と比べて、天井高が高く、開けた家電量販店の店内ですらその反応ですから、
より狭く、締め切った自宅の室内で使う事を想定しているのに、「環境基準より低い濃度」だから安全
と言うのは、あまりにも無責任だと言えます。
“濃度が低いから安全”という理屈がまかり通るのは『液体』の場合で、空調製品の場合、気体として気化させるため、低濃度でも安全とは言えません!
ジアイーノの問題点②|人間による吸入実験はしていない
この女性は、5m以上離れた場所のジアイーノが発した気化した次亜塩素酸水溶液を、いわば、知らぬうちに吸入した訳です。
当女性の場合は、化学物質過敏症ですが、
「慢性的な気道の炎症が基本病態である」
日本アレルギー学会制作|『喘息予防・管理ガイドライン』
という観点で、知らぬうちに吸い込んでしまった次亜塩素酸水溶液が気道を炎症させてしまえば、喘息が悪化するのも一緒です。
要するに、
ジアイーノ(パナソニック)に限らず、この手の化学物質を空間に放出するタイプは、人間の吸入実験をしていません!
しかし、その女性は、僕が、
ジアイーノの電源を止めたら、明らかに反応が良くなり、息遣いも滑らかになった一部始終を目撃!
明らかに、“消毒剤の空間噴霧が健康を悪化させる”事例でした。
厚生労働省の見解の所で、
- いわゆる『消毒剤』を空間噴霧させる事に該当するため、推奨していない
→眼や皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあるため - 消費者に御判断いただくもの
→使用の推奨をしていないにも関わらず、「使うな!」とは、国としては言わない
→“その代わり、使うと判断する以上、自己責任で使いなさい!”というニュアンス
とありましたが、この1つ目の『吸入による健康影響のおそれ』をまんまと目撃した訳です。
繰り返しますが、
化学物質過敏症だろうと喘息だろうと、症状の出方が違うだけで、吸入すれば、気道を炎症させ圧迫してしまう
事になります。
残り6製品に共通する化学物質は『オゾン』|人体への影響は次亜塩素酸水溶液より厄介
【必読】別記事で詳しく解説|オゾン生成型空気清浄機などの人体に対する危険性
オゾンに関しては情報量が多くなるため、別記事で独立させて詳説しました。
次亜塩素酸みたいに、物質名が直接的に表記してある製品は、リスクさえ認識すればスルーするのは難しくありません。
しかし、オゾンに関しては、
- オゾンが出ている事をひた隠しにしているメーカーや製品が多い
→なかなか、消費者が見抜くのは難しい - プラズマクラスター,ナノイーなど、名前をすり替えてブランド化さえしてしまっている
→ある種の洗脳化
のが現状です。
ですが、あなた自身や大切な家族の健康を守るためにも、ここでしっかりと真実を学んでおいてください。
【参考】プラズマクラスター,ストリーマ,ナノイー|全て、喘息を悪化させる気体のオゾン
【まとめ】「気道の炎症が喘息」と理解すれば、次亜塩素酸水溶液もオゾンもスルーできる
何度も引用してきた下記の定義。
「慢性的な気道の炎症が基本病態である」
日本アレルギー学会制作|『喘息予防・管理ガイドライン』
もう、覚えてしまいましたか?(笑)
気道の炎症が喘息
↓
気道の炎症を悪化させる化学物質として、次亜塩素酸水溶液,オゾンを紹介
↓
そうした化学物質を発生させる空気清浄機,加湿器,除湿機,脱臭機を使わない
という事です。
今後、使うべき空気清浄機はダイソン!
ここまで読んできたあなたは、
「次亜塩素酸水溶液やオゾンが、喘息には最悪だとよく分かったけど、じゃあ、どこの空気清浄機を選んだらいいの?」
と、当然思っているでしょう!
喘息対策で空気清浄機を選ぶなら、間違いなくダイソン!
その理由は、別記事で詳しく解説しました!
当記事からのステップアップとしては、
まず、【ズバリ】喘息に最もおすすめの空気清浄機はダイソン|対抗馬はないを読むと、
なぜ、そこまで、喘息にはダイソン空気清浄機がオススメなのか?
がよく分かります。
そして、その後、具体的に選ぶべき製品を知りたくなったら、
【プロが厳選】ダイソン空気清浄機の選び方│おすすめ機種と理由を解説
に進んでもらうとスマートです。
今回は以上です。
当記事が、あなたの喘息改善に少しでも寄与できれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。