「加湿器って色んな方式があり商品もたくさんあるから、何を選んだらいいかさっぱり!でも、このミストが出ている加湿器、いかにも加湿されそうだし、価格も安いし、オシャレな商品も幾つかあるから、これにしようかな?
でも、超音波式ってどんな仕組みで、メリットとデメリットはどうなのだろう?」
こういった疑問に答えます。
- 超音波式加湿器の仕組みとメリット,デメリットが分かる
- ①衛生的に加湿したい,②湿度を上げたいと考えた時に、最も選んではいけないのが超音波式加湿器だと分かり、未然に後悔を避けられる
今回は、上記図の『超音波式』について解説します。
- 空気清浄機,加湿器,除湿機など空調家電のエキスパート
- 現在も、空調家電販売の第一線で活躍中
- “空気” が大好きで、休日でも勉強や追求に余念がない
- 根が “健康オタク” でもあるため、「空調家電は健康に直結する」と一貫して主張し、衛生的に配慮のない製品には「使う価値がない」と厳しく意義を唱える
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加湿器は多様な加湿方式がある|大事な視点は、どの加湿方式なら自分に比較的合うか?
多様な加湿方式の特徴をよく知りもせず、安易に選択で加湿器を選ぶべからず
『加湿器』と一言で言っても、世の中、数々の加湿方式があります。
なぜ、これだけ種々の加湿方式があるか?
それは、どの方式も『メリットとデメリット』のどちらも持ち合わせており、特にデメリット内容が各方式ごとで極端に違うため、とてもじゃないが1つで統一しようともできない、という背景があるからです。
したがって、
どの加湿方式なら、あなた自身(目的,住宅環境,生活スタイル)に比較的合うか?
↓
◎あなた自身がどうしたいのか?
という視点が最も大事です。
逆に言えば、各々の加湿方式の特徴もロクに知ろうともせず、
“加湿器”と名が付いていれば、どれでも湿度は自分が望んでいる通りに、大なり小なり上がってくれるものでしょ!
と考えているとしたら、後に後悔必至です。
先程、
どの方式も『メリットとデメリット』のどちらも持ち合わせており…
とやんわりと言いましたが、
超音波式には、実用的なメリットは一切ありません!
むしろ、
超音波式の数あるデメリットの1つ1つ(※後に詳説します!)が致命的すぎるため、はっきり言うと、超音波式は使うな!
と断言できます。
超音波式加湿器の仕組み
超音波工業会
非常に簡単なイラストですが、
換言すれば、
“それだけシンプルな構造”の加湿方式
と言えるのが超音波式です。
イラストを見ると分かるように、タンクの底に設置した超音波振動子が『超音波』を発生させ、その振動が水の表層で弾ける事で、微細な水滴が発生。
言わば、超音波振動子が『音波』という振動を発生させている、それが、超音波式加湿器です。
つまり、
振動エネルギーで粉砕された水が、微細な水滴となり室内に放出
される。
ひょっとすると、あなたも、家電量販店等でデモ用に稼働させている加湿器を見た事があるとすると、
モクモクとミスト(=霧)が出ていた様を見かけたり、場合によっては、それに手をかざしたりした事があるかもしれません。
そう、それが、超音波式加湿器です。
では、次章からは、
- 超音波式のメリット
(ないに等しいが…) - 超音波式のデメリット
の順に解説していきます。
超音波式加湿器のメリット|価格・サイズ・デザインの選択肢が豊富【※正直、これしかなく実用的なメリットは皆無】
①消費者側のメリット
価格・サイズ・デザインの選択肢が豊富
以上!
どうですか?
正直、消費者側の超音波式加湿器を使うメリットはこれしかありません(苦笑)
しかも、
加湿,機能面のメリットはなし!
というように、実用性が全くありません。
確かに、加湿シーズンに街中のFrancfrancやロフトなどに行くと、ミストがモクモクと出ている小洒落た加湿器が置いてありますよね。
②製造側のメリット
- 構造が極めて単純
→水タンク,小型の超音波振動子があれば作る事ができる
◎製造コストもかからず、大量生産にも適 - 構造が単純ゆえに、用途分けが自由自在に
→ペットボトルキャップ型,USB式卓上型,室内用までと、多岐の展開が可能 - 消費電力が低いため、大型化も可能
- 見た目ありきで製造したおしゃれ超音波式も数々あり
→若い女性層を狙ったマーケティングを展開する業者も(雑貨屋,アパレルなど)
いかがですか?
こうして、消費者側のメリットのなさ、そして、製造者側の①〜③のメリットを俯瞰して見ると、
超音波式加湿器は、販売側にとって好都合!
な家電製品である事が分かります。
冒頭で載せた『加湿方式の分類』から分かるように、
確かに、超音波式加湿器は、
- 三大加湿方式(=大分類3柱)の内の1つ
- 手軽に買える程、単価も安いものが多い
- 小洒落た親しみやすいデザインが多い
- ミストが目で見えるため、“いかにも加湿してくれそう”と思ってしまう
- 消費電力も低く1時間で1円程度
しかし実際は、“そんな都合の良い加湿方式ではない”、というのがこれからの話です。
では、次は、超音波式のデメリットに移っていきます。
なお、デメリットは膨大にあるので、見落とす事なくチェックしてくださいね(笑)
超音波式加湿器のデメリット|全加湿方式の中で最も不衛生。最悪の場合、命を落とす事も!
あなたは、ひょっとすると、当章のタイトルは“衝撃的”に映ったかもしれません。
でも、不都合な事実ははっきりと発信し周知されるべきです。
空気清浄機や加湿器などは、使用者の健康の行く末を左右する製品。誤った認識のまま手を出したり、あるいは、メーカーの甘いコピーや家電量販店のご都合セールスに乗せられてはいけません!
- お手入れは1日たりともサボれない
- お手入れが面倒
- お手入れを面倒くさがり、薬剤に頼ると薬害で健康を損ねる恐れがある
- 雑菌を室内に撒き散らかす
→生活者の健康がかえって損なわれる
※毎年、亡くなる方も一定数いる - 超音波式加湿器の最大の敵はレジオネラ菌
- スケール(俗に「カルキ」)を室内に撒き散らかす|部屋が汚れる,TVやパソコン等の故障リスクが上がる,健康の悪化リスクが上がる
- 空気清浄機のPM2.5センサーが反応し続ける
- 空気清浄機の集じんフィルターが目詰まりしやすくなる
- 設置している棚や床を濡らす(水害)
このように、
- デメリットの数が非常に多い事
- デメリットの1つ1つが致命的である事
それが、超音波式加湿器です。
では、1つ1つポイント解説をしていきます。
①お手入れは1日たりともサボれない
超音波式加湿器のお手入れは、
“必ず毎日”
です。
これまで僕は、家電量販店での接客を通して、何千人もの加湿器を検討している消費者と接してきました。
例えば、これから初めて超音波式加湿器を使おうとする消費者に、
内部のお手入れは、毎日やる必要がありますよ!
とちゃんと正直に教えてあげているのに、
「毎日!? 忙しくてそんなのやっていられないよ!」
と、“忙しアピール”して、逆に怒ってくる消費者。
あるいは、これまでに超音波式加湿器を使った事がある消費者に聞くと、
「毎日!? そんなに頻繁にやっていないわよ!1ヶ月に1回くらいじゃない?」
という実態がほとんどです。
そのくせ、超音波式加湿器を使ってきた掃除頻度が少ない消費者に、
内部のぬめりや赤カビは気になりませんでしたか?
と聞くと、
「おっしゃる通り!ヌメヌメしてたわ!」
とほぼ皆さん言います。
会社や学校に持っていく水筒は直接口をつけるので、誰もが「毎回洗浄する!」と言います。
しかし、こと加湿器においては、間接的に空気を通して、鼻等から摂取してしまっている事に想像力が及んでいないからでしょう。
超音波式加湿器のタンク内の水は、
常温の溜めた水
です。
1日でもサボれば、瞬く間に雑菌が発生、そして、爆発的な繁殖へと繋がっていきます。
そして、2日,3日と間を置けば置く程、つまり、お手入れをサボればサボる程、衛生面の回復を望むのが極めて難しくなります。
超音波式加湿器の場合、洗いやすい部位もありますが、逆に、例えば、水タンクの内側は狭すぎるため、タンクの内壁にカビが付着したりすると、もうどうしようもありません。
②お手入れが面倒|ELC311Wを例に解説
一例に挙げた上記写真の加湿器は、TEKNOS(テクノス,企業名は「千住」)というブランドの製品です。
しかし、いろんな会社がデザインを真似し合っており、どのメーカーのものも瓜二つ。
この手の形を、通称「しずく」と呼ばれており、3,000円前後台と低価格で売られているため、よく売れており、超音波式加湿器の代名詞といえます。
今回は、その中のELC311Wという型番の取扱説明書を掲載して、補足の解説をします。
なお、ポイント箇所には赤字や注釈を入れましたが、
全般的に言えるのは、消費者に示すお手入れ頻度が緩すぎる事!
これでは、雑菌の繁殖をくい止める事はできません。
ほとんどの製品に言えるが、掃除頻度が緩すぎる!
ELC311Wに限らず、販売会社が日本の加湿器や空気清浄機などは、とにかく取扱説明書での掃除指示が緩すぎます。
- 消費者が面倒くさがるのを避けたいため
- たとえ、カビたり不衛生になったとしても、消費者の責にでき、早いサイクルで買い替えてもらえる期待を含めているため
特に、超音波式加湿器の場合、
水タンクのすすぎが週1回では低すぎ!!
です。
そこだけ見ても、誠実な取扱説明書とは言えません。
これでは、継ぎ足し継ぎ足しで週1回しかすすがない水筒で水を飲むのと同じ!
さすがに、あなたもそんな事しませんよね?
したがって、本来のあるべき超音波式加湿器のお手入れは下記の通りです。
- 水タンク&本体内部で水が触れる所は全て
【毎日】
水洗い
・付属のブラシがあればそれで汚れを掃き出す
・水を浸した柔らかい布で汚れを拭き取る - 超音波振動子の設置周り
【毎日】
・付属のブラシがあればそれで汚れを掃き出す
・水を浸した柔らかい布で汚れを拭き取る
【週2回程度】
・クエン酸でスケール(≒カルキ)を溶かす
→白い粉の事(後述)
なお、
タンク内の水は、たとえ残っていようと毎日必ず交換する!
↓
1日を超えて、残留した水を放出してはいけません!
水が残っていると、つい、電源を入れてしまいがちですが、溜めた水は目に見えておらずとも、恐ろしいスピードで腐敗が進行していきますよ!
そして、新たな給水をする前に、必ず、水タンク,タンクキャップをよく流水ですすぎます。
もしも、触感でのぬめりや視認できる雑菌が確認できたら要注意です。
それでは、掃除頻度や掃除の質がよろしくない証です。
ぬめりは、雑菌の増殖集落地で「コロニー」と言いますが、後述する『レジオネラ菌』はその雑菌に寄生して増殖をしていきます。
③お手入れを面倒くさがり、成分や濃度の不透明な薬剤に頼ると薬害で健康を損ねる恐れがある
1994年以降、韓国では、
その当時は、結婚して子供が出来たら、冬の時期は加湿器を使う、そして、加湿器殺菌剤も使うというのが当たり前のことでした。
第 3 回環境被害に関する国際フォーラム|生活化学物質の居間襲撃-韓国加湿器殺菌剤惨事
というように加湿器文化が根付き始め、そして、“水の中に入れるだけでばい菌から子どもを守れる”と、韓国では、同時に加湿器用殺菌剤が人気でした。
しかし、2011年に加湿器用殺菌剤による健康被害が社会問題化。
消費者が、加湿器用殺菌剤に含まれた有害物質を知らず知らずのうちに吸引してしまい、被害者団体によると、死者は701人にものぼったという痛ましい薬害事件に。(※被害者団体まとめ 2016年7月8日時点)
その後も、多くの人が後遺症に悩まされています。
ザ!世界仰天ニュース – 毒まき散らかす加湿器の真実
もし、これを読んで、
「それは、韓国の話でしょ! 日本にいるのだから問題ないっしょ!」
と思ったかもしれませんが、程度の差こそあれ、日本でも十分に起こりうる話です。
まず、被害者の大半は、
“超音波式加湿器を使っていた”
との事です。
- 本体価格が安いから
- 電気代が安いから
- デザインが良いから
というだけで、本質的な問題意識は何も持たずに手を出し、そして、お手入れが面倒だからと『薬剤』(除菌剤という名の製品も含む)に頼ろうとする。
こうした大衆マインドは、韓国も日本も全く変わりません。
また、別の見方をすれば、日本での販売品といえど、今のご時世、日本での製造とは限りません。
特に、100均やディスカウントストアなどの格安品はその最たる例で、中国等での製造品がほとんど。
現に、この韓国での薬害事件も、何も韓国製造の洗剤だけでなく、中にはドイツ製造の洗剤もいくつかあったとの事です。
④雑菌を室内に撒き散らかす|生活者の健康がかえって損なわれる※毎年、亡くなる方も一定数いる
当項は、前項の③薬害の話とリンクします。
超音波式加湿器は、タンク内の水を霧状にしてそのまま出すだけ
↓
お手入れを怠っていれば…
発生・繁殖した雑菌も含めて
↓
お手入れが面倒だからと、加湿器用洗剤(除菌剤という名の製品も含む)を使っていれば…
化学物質も含めて
(前項の③薬害の話)
言わば、超音波式加湿器が発する雑菌や化学物質が、
- 目の粘膜に付着する
- 鼻を通して肺に入る
訳です。
健康維持のために良かれと思って使っているのに、かえって、風邪をこじらせたり、あるいは、免疫が弱っているご高齢者だと命を落とす事例は、毎年、ニュースになります。
加湿器レジオネラに注意 大分では集団感染、死者も 厚労省「手入れこまめに」
超音波式加湿器の最も厄介な事は、
放出された雑菌や化学物質を呼吸と共に『気体』として体内に侵入させてしまう事
です。
下記のイラストのように、
まず右側。
たとえ液体に汚染物質が含まれていようと、消化器官と腎臓でろ過される
一方、左側。
汚染物質は肺の毛細血管に到達し、そのまま血液中に入りこみ、全身に回ってしまう
↓
要するに、消化器官や腎臓でフィルタリングされない
したがって、
超音波式加湿器から放出された霧状の水に含まれた雑菌や化学物質をそのまま鼻を通して、全身に循環させてしまう!
これがいかに恐ろしい事か!
あなたも理解できますよね。
⑤超音波式加湿器の最大の敵はレジオネラ菌
加湿器内で発生する雑菌で最も有名なものは『レジオネラ菌』です。
手入れを怠ると大量繁殖し、レジオネラ菌が混じった加湿器が出したミストや空気を吸い込むと、風を引くだけではなく、大事に至れば、肺炎やそれこそ死亡する事も大いにありえる!
という事。
加湿器のレジオネラ菌で死亡
レジオネラ菌とは?
です。
自然界では、アメーバ等(=原生生物)に寄生していますが、
人の体内に入り込むと、白血球(マクロファージ)内ですら増殖する事が可能
です。
本来は、自然界の淡水(池,河川等)や湿った土壌等に生息する細菌ですが、
人間の生活圏では、
- ビルの冷却塔
- 温泉施設(循環式浴槽)
- 給湯器の水
- 噴水
- 不衛生な加湿器
などで確認されています。
一旦感染すると、タチの悪い細菌
- 酸や熱に強い
酸性(=PH3)や、高温(=50-55℃)への耐性もある - 消毒剤が効きづらい
通常、アメーバ等に寄生しているため - 細胞内増殖性
マクロファージ内でも増殖する
「マクロファージ内でも増殖する」とは、
つまり、
一旦感染すると、体の免疫システムだけで抑え込むのが難しいタチの悪い細菌
それが、レジオネラ菌です。
タンク内に、ぬめりを見つけたら要注意
ぬめりの正体は、バクテリアの集落「コロニー」です。
レジオネラ菌は、コロニーに寄生する事で繁殖
します。
『加湿器病』とは?
前述したレジオネラ菌を原因とした肺炎も、加湿器病の一つ。
しかし、
『過敏性肺臓炎(通称:加湿器病)』は、アレルギー疾患のため『総称』
↓
原因がレジオネラ菌だけとは限りません!
一般的には、『風邪』に似た症状が多いですが、重度の場合は呼吸困難から死に至らしめます。
⑥スケール(俗に「カルキ」)を室内に撒き散らかす|部屋が汚れる,TVやパソコン等の故障リスクが上がる,健康の悪化リスクが上がる
あなたが、もし、超音波式加湿器を一度でも使った事があるとすると、本体を置いていた台の上やその周りでザラザラした白い粉を目にした経験がありますよね。
あるいは、使用経験がなかったとしたら、小学校の理科の実験でやった食塩水の蒸発実験を思い出してもらうといいでしょう。
ビーカーや蒸発皿にザラザラした白い粉が残ったのは、食塩水の中には食塩が溶け込んでいたからです。
話を超音波式加湿器に戻しますが、
加湿器では水道水を使い、水道水の中にはカルシウムやナトリウム等のミネラル分が含有されています。
放出された霧状の水の水分が蒸発した後、そのミネラル分が残るため白く見える訳です。
さて、この白い粉の何が厄介か?と言うと、
微細な粉じんである
という点です。
概ね、PM2.5相当(=1mmの400分の1)というサイズに該当しますが、それが室内の空気に混ざって浮遊したり、あるいは、設置している電子機器の中に右れ込んだりする訳です。
- 当然、部屋が汚れる
- TVやパソコン等の故障リスクが上がる
- 健康の悪化リスクが上がる
→呼吸器官系に難がある人
免疫に不安がある人(アレルギーを含む)
ご高齢の人
健康の維持増進に努める全ての人
というように、どれも避けたい内容ですよね!
①と②は読むとそのままですが、最も気をつけるべきは③です。
先程、紹介した下記の図で説明がつきます。
要するに、カルキを含んだ空気を吸い込むという事は、左のイラストのようになるという事です。
汚染物質は肺の毛細血管に到達し、そのまま血液中に入りこみ、全身に回ってしまう
↓
要するに、消化器官や腎臓でフィルタリングされない
⑦空気清浄機のPM2.5センサーが反応し続ける|センサー(オート)運転が止まない!
空気清浄機にとって、PM2.5相当の粉じんは汚染物質中の汚染物質です。
それを超音波式加湿器の稼働中、途絶える事なく放出され続ける訳なので、前項で触れたように部屋を汚してしまうのもそうですが、
それと同時に、
センサー(オート)運転にした空気清浄機が止まる事なく稼働し続ける
訳です。
特に、就寝時に空気清浄機はセンサー(オート)運転で床に就きたい場合、超音波式加湿器を併用していると、空気清浄機がいつまでも最大運転を続けるため、うるさくて眠れません(笑)
よって、確かに、超音波式加湿器自体の動作音はかなり静かですが、センサー(オート)運転にした空気清浄機との併用時の室内での動作音の総和は、時間帯によっては非常に受け入れ難い話になります。
⑧空気清浄機の集じんフィルターが目詰まりしやすくなる
前項の⑥とリンクします。
超音波式加湿器が放出するPM2.5相当のカルキや雑菌を空間に撒かれ続けては、わざと部屋を汚させているのも同然。
当然、その分、空気清浄機の集じんフィルターの目詰まりペースが早まり、通気性が落ちる。
すなわち、空気清浄機の風量が落ち、フィルターの交換サイクルが早まるという自体に。
- 本体価格が安いから
- 電気代が安いから
- デザインが良いから
という安易な判断で超音波式加湿器と空気清浄機を同室で併用し、空気清浄機の集じんフィルターの目詰まりを早めさせては、“集じんフィルター早期買い替え”という、かえって『高い代償』が伴います。
⑨設置している棚や床を濡らす(水害)|台や床に自動で水撒きさせているのと同じ
あなたが、もし、超音波式加湿器を一度でも使った事があるとすると、本体を置いていた台やその周辺が濡れたとか、あるいは、床が濡れたという経験はないですか?
あるいは、使用経験がなかったとしても、
床が濡れた
という情報は見聞きした事があるのではないでしょうか。
ここも、絶対に理解しておくべき話ですが、
超音波式加湿器から放出されるものは『水蒸気』ではなく、霧状の水の粒
参考)水蒸気=水が気化した蒸気
だという事です。
冬の寒い室内に、
- 細かな水滴を…
- 大量に放出し続ける
それをしたところで、ほとんどは加湿されずに本体周りの台や床を濡らし続けるのがオチです。
放出された水滴が加湿に寄与するためには、台や床に落ちたり、あるいは、室内の設置物に付着するよりも早く室内の熱を得て、蒸発する必要があります。
しかし、そんな事は期待できません。
(台や床に自動で水撒きさせているのと同じ!)
- せいぜい20〜30度未満の冬の室温程度では、そんな瞬時の蒸発など無理
- 超音波式加湿器の吹き出し口と設置台との距離が近すぎる製品が大変多く、秒で落下
- 置き場所がないからと床上に超音波式加湿器を置くのは論外
→室内の空気は床面付近が最も低く、最も蒸発しづらい - しっかり加湿したいからと運転モードを強めた所で、ますます、蒸発できず仕舞いの水滴で台や床を濡らすだけ
毎年、加湿器の販売現場に居ると、
「朝起きたら、加湿器が水漏れして床がびしょびしょになっていたじゃないか!買ったばかりなのにどうなってるんだよ」
と怒鳴り込んでくる人が一定数います。
しかし、漏れたのではなく、この人が超音波式加湿器の特徴を何も知ろうとせずに招いた自災です。
- この手の話は、超音波式加湿器を使っている人
- 置き場所がないのか工夫しないのか、超音波式加湿器を床上に設置
- 就寝時は余計な乾燥はしたくないからと、暖房はつけていない(これは悪くない!)
- しかし、加湿はしっかりしたいからと冷たい床上で超音波式を最大運転
- それを朝起きたら“加湿器が水漏れした”と
当記事を読んで超音波式加湿器のデメリットを理解したあなたは、こんな使い方をしてはいけませんよ!
最善策は、超音波加湿器を使おうとする選択肢自体を排除する事です!
【まとめ】超音波式加湿器は買うな,使うな|変わりに水飲んで保湿しよう!
では、リマインドとして、当記事のまとめを載せておきます。
価格・サイズ・デザインの選択肢が豊富
- お手入れは1日たりともサボれない
- お手入れが面倒
- お手入れを面倒くさがり、薬剤に頼ると薬害で健康を損ねる恐れがある
- 雑菌を室内に撒き散らかす
→生活者の健康がかえって損なわれる
※毎年、亡くなる方も一定数いる - 超音波式加湿器の最大の敵はレジオネラ菌
- スケール(俗に「カルキ」)を室内に撒き散らかす|部屋が汚れる,TVやパソコン等の故障リスクが上がる,健康の悪化リスクが上がる
- 空気清浄機のPM2.5センサーが反応し続ける
- 空気清浄機の集じんフィルターが目詰まりしやすくなる
- 設置している棚や床を濡らす(水害)
そして、各項の解説を読んでもらったとしたら分かったと思いますが、デメリット1つ1つが致命的すぎる。
致命的なデメリットを抜粋すると、
- 部屋を汚し続ける
- 電子機器の故障リスクが上がる
- 健康の悪化リスクが上がる
→最悪の場合、死に至る事も!
(毎年実例がある) - ほとんど加湿されない(湿度が上がらない)
- 台や床を濡らすだけ
当記事に行き着いたような聡明なあなたは、こんな加湿方式には手を出してはいけません。
こんな超音波式加湿器を買う,使うくらいなら、今まで以上にこまめに水飲んで、たとえ男性でも肌もオイルを塗って保湿しようぜ!
というのが、僕の口グセです。
今後、選ぶべき加湿方式は?
当記事により、超音波式という1本の柱が崩落しました。
残るは、気化式とスチーム式です。
この2方式検討において、参考になる記事を載せて、当記事を締めくくりたいと思います。
これから、気化式を検討し始めるあなたへ
これから、スチーム式を検討し始めるあなたへ
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。